くものすくぐって‐1399‐
2017年7月28日
くものすくぐって‐1399‐
先週土曜日、3つの現場をまわりました。
朝一番は「中庭のある無垢な珪藻土の家」。
タイル工事に手直しがあり、私も立ち会ってきました。
次は「KISHIWADA HOUSE」の1年点検。
1階の玄関を入ったところが涼しいらしく、彼はここがお気に入りとのこと。
9カ月振りの訪問でしたが、全てモノトーンでビシッときまっています。
四季を過ごし、暑さ寒さの問題もないとのことでした。
普段はテレビをみるのに、この席が一番人気だそうです。
パウダールームは、奥さんがリラックスできる空間を目指しました。
この日は残念ながら不在で、感想は聞けずでしたが。
バスルームにレインシャワーがあるのですが、うまく雨になっていないようです。
すぐに手直しの手配をしてもらいました。
最後は「さかたファミリー歯科クリニック」の内覧会。
ユニフォーム姿がとても凛々しく感じます。
廊下と待合を兼ねた空間には、ところせましと花が並びます。
受付の奥にあるのがカウンセリングルーム。
早速何組かの方が相談されていました。
妻と娘を連れていきましたが、院内をゆっくり見て回る機会はなかなかありません。
娘も興味をもってみてくれたようです。
治療体験もさせてもらいました。
私たちが居るあいだは、絶え間なく訪問がありました。
設計者としては嬉しいかぎりです。
クリニックのイメージカラー、紫の濃淡でアレンジして欲しいと、近くのフラワーショップにリクエストしました。
このあと、長男をピックアップし、バタバタと南港へ向かったのです。
無垢にこだわった木造住宅、ミニマルな2世帯住宅、ランドマークを目指したクリニックと、本当に色々な仕事をさせてもらっています。
10年程前、ある経営者に「あなたの強みは?」と質問されました。
少し考えて「必ずクライアントの夢を実現することです」と答えました。
すると「もっと何かに特化しないといけないね。差別化をはからないと」と。
私のことを思いアドバイスしてくれたので、もちろん理解できます。特化することが、ビジネス上よいこともわかります。
しかし、いくら沢山の仕事があったとしても、同じ道をたどることはさけたいし、クライアントも望んでいないと思うのです。
一度も歩いたことのない道を行くから、大変ではあるけれど楽しいのです。
「さんぽ」の歌詞にもあります。
さかみち トンネル くさっぱら
いっぽんばしに でこぼこじゃりみち
くものすくぐって くだりみち
歩きやすい道は、もっと優秀な誰かが先に歩いていきます。
デコボコ道だけが残っているし、そこに物語りの種が落ちているのだと思うのです。
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...