木構造の現場でのチェックポイントは?

2018年11月15日



とある家創りの現場です。



ちょうど、骨組みが出来上がっていて、

地震が来ても大丈夫な状況になっています。



木造の場合は、地震に対抗するために

耐力壁という壁を配置していきます。



工事現場でよく見かけるかなと思いますが。

写真のようなバッテン。



名前は筋交いといいます。



骨組みが揺れそうになると、

この斜め部材がつっかえ棒になって、

対抗するんです。



この筋交い。

ただ設置されていればいいのではなくて、

上下部分に、専用の金物で骨組みに留め付ける

必要があります。





見えますか??

柱と筋交いが、金物でしっかり留まってますよね。



ちなみに。

筋交いの設置個所、向き、金物の設置状況は、

私の場合、全数チェックしていきます。



さらに。

この写真でもう一つ大事な金物が見えています。



土台を貫通して伸びているスチールの棒。

それと柱を固定していますよね。



ホールダウン金物っていいます。



木造の場合、RC造である基礎と、木造部の固定は、

アンカーボルトになる野ですが。。



建物の形状によって、一部の柱に、基礎から柱が

引き抜けてしまうような力が働くんです。



土台のアンカーだけでは抵抗できない。

そこで、基礎と柱を直接緊結させるんです。



なので。

このホールダウン金物も、しっかりチェックします。



引き抜きの力によって、種類が異なるので、

その種類、固定の状況等、これも全数確認します。





よく見てください。

左右で、金物の種類が違いますよね??



それもそのはず。

それぞれの金物は、強度が違うんですから。



構造計算で割り出された場所に、

そこにかかる応力以上の金物を設置することが必要です。



ほとんどの柱に、こういった金物がついているので、

すごい箇所数なんですが、すべてチェックします。







しっかりと構造計算をして、適切な金物を

適切な留め方で施工すれば、地震にも

しっかり耐えうる建物を実現することはできます。



これらのいずれが抜けても成立しませんので、ご注意ください。





見た目だけでなく、こういった耐震に関係することも

しっかりとチェックしていきましょう。

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