「どこにもない箱」の家‐4‐まもなく着岸
2018年11月19日
「どこにもない箱」の家‐4‐まもなく着岸
ようやく足場がとれました。
何度経験しても、変わることのない期待感と緊張感。
色のはっきりした建築は、やはり青空の下に限ります。
クライアントも外観に関してとても喜んでくれました。
現場はミキサー車から生コンを運び、外部の床を仕上げている最中。
外構工事も仕上げ段階に入っています。
側面からみると、それぞれの箱がどういう構成になっているのかがよく分かります。
多くのクライアントが、決まった予算の中で夢を実現したいと願っています。
色というものはそれ程金額差がでるものではありません。しかし、無秩序に使えばただうるさい建築になってしまいます。
ただ「本当に好き」という部分を外さなければ、背骨のようなストーリーが常に貫かれると思っています。
そのストーリーは、この現場日記の第1回目に書きました。
夢を実現すると書きましたが、夢だけは人から貰うことはできません。また、押し付けることもできません。
そういう意味でいえば、私の仕事は夢の水先案内人のようなものです。
あくまで建築においてですが。
「どこにもない箱」という最終目的地は計画のスタート時に示してもらいました。
その港がもうすぐ目の前に迫ってきました。
水先案内人としては、ここは焦らず、慎重に着岸させなければならないのです。
文責:守谷 昌紀
■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...