塀の役割
2013年6月27日
最近の新築の家では塀を造ることは少なくなりました。あってもフェンスがある程度です。そして、家や敷地が丸裸のような外構も少なくありません。
よく、考えると不思議です。これだけフライバシー意識が高まり、地域の連帯意識が少なくなっている状況ではこのオープン化は逆行しているようにも思います。
本格的な塀が少なくなってきた背景にはいろいろあるでしょう。たとえば、敷地に車一台しか駐車できない敷地に塀を設けると出入りに邪魔ですし、風通しが悪くなり、暗い感じもします。また、地震時での倒壊の危険性えお考えると、フェンスのような軽い材料の方が安心です。或いは単純に予算の問題であることもあるでしょう。
重たい感じのする塀ですが、重厚感とどっしりとした落ち着きを感じる事ができます。街並みも、個の意識が隠されて、公と個を緩やかに繋げる役割もあり趣もでます。一方で、オープン外構は防犯的には良い面もあります。
家という場所だけでなく、周辺との関係性も計画段階でしっかりと考えたいものです。
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TUKURU建築設計舎
滋賀・京都のリノベーション、パッシブハウス
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