豊多摩監獄正門

2013年8月27日

豊多摩監獄です...。





豊多摩刑務所、中野刑務所などと名前を変えつつ、
大杉栄、小林多喜二、等々、
多くの政治犯を収監したことでも知られています...。

今では、監獄はなくなり、
この正門だけしか、残っていません...。

この監獄を手掛けた、建築家、後藤慶二は、
これを完成させた4年後の、1919年に、
わずか36歳で、この世を去ってしまいました...。

その後の建築の流れの、先駆的な存在として、
今では、再評価されているようですが、
現存する建築は、というと、
多分、この門ぐらいなのではないか、と思います...。

そういう意味では、とても貴重で、
門だけでも残ってよかった、と思いますが、
ちょっと、この門だけでは、
なんとも言えないところでもあります...。

ただ、
側面にちらりと見える窓廻り等は、
彼の亡くなった、ずっと後、
昭和初期に流行ったものと同じような雰囲気もあり、
こうしたことからも、
きっと、一歩も二歩も、
先にいた人なのだろうと思いました...。





行ってみたら、
残念ながら、門の表側には廻れず、
裏側からしか観ることが出来なかったのですが、
本で観ると、
表側は、もっと格好よさそう...。

でも、
この裏側からの眺めは、
大杉栄らが、当時、
監獄の中から眺めたかもしれない景色です...。





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仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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