最後の公園
2012年6月26日
近くの公園が閉鎖されるのに伴ってお祭があるというので行ってきました。
ちょっと前にこのブログでも書いた路面電車のある公園です。行ってみたら普段にはない人手で賑わってました。手作りのゲームなども用意されて楽しそうな雰囲気がありました。
なんでこの公園がなくなるのかな?
ぽつんと立っていた、物知りそうな人をつかまえてちょっと訳をたずねてみました。ああ、この公園の事なら知っとるよ。
もう40年以上も前かな。ここは個人の、この近くじゃなくて千種か覚王山かに住んでる人の土地でね、公園として開放してたんだわ。なんとも詳しい事まではわからんけどマンションになるらしい。
この桜の木とかねえ、貰い手はいないもんかね。その最初の頃とかに近くのスーパーから貰い受けたものなんだよ。こんなに立派になってねえ。なんだか惜しいねえ。
電車はどうなるのかな、いろいろな部品とか盗みが入って持っていかれた事もあるみたいだね。
やはりさみしいねえ、こうしてなくなっちゃうのは。
初対面の僕に話してくれたものでした。
個人の持ち物だったんだ。偉い人がいたものです。
開放された場所がなくなるのは残念。
でも今までそうして私財を公のために開放されてきたというその事を考えると
わがままは言えないような気がしたものでした。
桜の木は向ける夏に対して青々と茂っていました。かなり大きな木です。マンションか。残るだろうか。ごつごつとした幹にただ、触れてみました。
来ている人を見渡すとなんとなくだけど自分に近い年齢層の人が多かったような。昔ここで遊んだ人たちなのかな。僕にもご幼少という時があって、やはりこの公園で野球とかラジオ体操とか祭の獅子舞とかしたものでした。昔そこは公園だったんだよと、私も誰かに話す日が来るのかな。電車はどこに行くのだろう。今はただ記憶と写真の中に。ありがとうです、電車公園。
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竹中設計事務所アシュ
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