日本最大規模の木造軸組構造による高齢者施設
「ハートホーム宮野」はサービス付き高齢者住宅、特別養護老人ホーム、ショートステイの機能を持つ高齢者住宅の複合建築です。お施主様の強い希望で、通常はRC造でつる規模の施設をあえて木造によって実現することで、二酸化炭素の固形化による環境への貢献を行いたいという依頼者の強いご希望に対し、国庫補助への申請を勧め、国土交通省による木のまち整備促進事業補助金事業による国庫補助に選定され、木造軸組耐火構造にとしては国内最大の規模で実現しました。 ◯雁行平面:大きな建物ですが、ボードで隠されてしまう耐火木造の欠点を補うために、雁行した平面を採用することで書院建築に似た木造らしい空間構成をつくりました。また、隣接する建物の間に三角形の程よい距離と変化に富んだ外観を作り出しています。 ◯外壁は白のリブ付きサイディングとすることで、目地を消しフラットな面に対し、窓の面する壁を木製ルーバーとすることで、モダンで引き締まった外観としました。開口部周りは彫りの深いダークグレーの大枠がアクセントとなり、ここにプランターを置くことができます。 ◯中庭と色:低層にしたことで階ごとの面積が大きくなりました。そこで、光と風を取り込む3箇所の中庭を設け、中庭に面する外壁を歌舞伎の緞帳色(黒・オレンジ・緑)とすることで、それとなく「和」が感じられるようにしました。これらの色は植栽とも相性が良く、現在は育った植栽から色が垣間見える理想的な状態になっています。 ◯内装:床を全て畳風のシート貼りとし、要所に木製のモダンな障子によって視線が見え隠れするようにしたことで、外部の色と相まって透明間のあるモダン和風のインテリアとしました。要所に設けた作り付け家具はインテリアと一体化したデザインとしています。 ◯光と影:吹き抜けなどダイナミックな建築空間が無くても良い空間はつくれます。上記の工夫によって太コントロールされた太陽光が室内を豊かに照らしだし、ています。複雑な平面が陰影と奥行き感を生み出しています。
作品名 | ハートホーム宮野(特別養護老人ホーム ショートステイ サービス付き高齢者向け住宅) |
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ジャンル | シンプル・ミニマル,医院・クリニック,現代建築・現代住宅 |
所在地 | 山口県山口市 |
構造 | 大規模木造 |
構造設計 | MID研究所 |
施工者 | 安藤建設株式会社 |
写真の撮影者 | 北嶋俊治 |
シンプル・シック
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光・風・緑
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