日本人建築家・槇文彦が設計した4WTCにニューヨーク市民から喜びの声

2001年に起きたアメリカの同時多発テロ事件で崩壊した、ニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)の跡地「グラウンド・ゼロ」に、日本人建築家の槇文彦さんが設計した高層ビル「4WTC(タワー4)」が完成した。

テロの跡地で進んでいる複数の高層ビル建設プロジェクトのうち、最初に完成した「4WTC」は、高さ約300メートル、72階建ての全面ガラス張りとなっており、最上階からはニューヨークの象徴でもある摩天楼自由の女神を眺められるという。

その「4WTC」の完成を祝う記念式典が13日、現地で開かれた。式典には、ブルームバーグ市長や槇文彦さんなど関係者らが参加し、新しいビルの誕生を祝うニューヨーク市民が大勢詰めかけた。

4WTC完成を喜ぶニューヨーク市民のツイート

完成した4WTC

テープカット


ブルームバーグ市長


4WTCを設計した槇文彦氏



全面ガラス張りの4WTC


4WTCからみる現在建設中の1WTCとテロの記念碑


4WTCとテロの記念碑


4WTC完成までのタイムラプス動画 2009〜2013



日本人建築家・槇文彦とは?

漂うモダニズム建築家

【 槇文彦(まき・ふみひこ) 】

槇文彦(まき・ふみひこ)は、1928年東京生まれ。母方の祖父が竹中工務店の元会長・竹中藤右衛門。
ル・コルビュジエらのモダニズム建築の作風を継いで、洗練されたさわやかな建築空間を創り出した世界的建築家のひとりでもある。

主な受賞

1962年:日本建築学会賞作品賞
1984年:日本建築学会賞作品賞(2度目)
1987年:レイノルズ賞
1988年:ウルフ賞芸術部門
1993年:プリツカー賞、 UIAゴールドメダル、プリンスオブウェールズ都市デザイン賞
1998年:村野藤吾賞
1999年:高松宮殿下記念世界文化賞
2001年:日本建築学会賞大賞
2011年:AIAゴールドメダル

主な作品

1959年:名古屋大学豊田講堂
1969年:ヒルサイドテラス
1985年:スパイラル
1985年:藤沢市秋葉台文化体育館
1986年:京都国立近代美術館
1989年:幕張メッセ
1993年:イエルバ・ブエナ・アート・センター(サンフランシスコ)
1995年:イザール・ビューロ・パーク(ミュンヘン)
1997年:風の丘葬斎場

▼関連書籍
漂うモダニズム

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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