安藤忠雄設計の秋田県立美術館が暫定オープン

7月21日、安藤忠雄設計の秋田県立美術館が暫定オープンする。
東日本大震災の影響で本オープンは、秋頃を予定しているが、世界的な建築家・安藤忠雄氏設計の美術館としての魅力は堪能できるのではないだろうか。

新・秋田県立美術館

秋田市内の中心市街地、秋田県民憩いの場である水と緑があふれる千秋公園を望む場所に位置する。この場所は東西に商業の軸である歩行者動線が貫き、北には堀をはさんで現県立美術館や市立中央図書館、そして千秋公園があり、まさに秋田の商業と文化の軸の交わる点に当たると言える。

家結び
(外観イメージ)

全体は、三角形をモチーフに計画されており、内部には、「秋田の行事」を中心とした静寂ながら動きのある展示室空間と、水庭越しに千秋公園の美しい風景を存分に楽しむことが出来る解放感あるラウンジ空間、そして美術館と街とをつなぐ大きな三角形吹抜けのエントランスプラザ(エントランス/ギャラリー)より構成されている。

エントランス/ギャラリー

家結び
(内観イメージ:エントランス/ギャラリー)

エントランス/ギャラリー(エントランスプラザ)は街(再開発街区)の中心プラザ(外部空間)と美術館をつなぐ内部のプラザとして、螺旋階段を抱える三角形平面の圧倒的な高さを持った象徴的な空間。また、創造と発信の場であるギャラリーを、レクチャールーム(ワークショップルーム)とともに大広場に面する1Fに配置、秋田の文化を発信する。

ミュージアムラウンジ

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(内観イメージ:ミュージアムラウンジ)

水庭越しに千秋公園を望む「ミュージアムラウンジ」は2階レベルに配置、ここをライブラリー、カフェ、ショップとして、美しい風景を眺めながら、芸術に囲まれて豊かで静かな時間が過ごせる場所となる。水庭は冬季には水を抜いて雪の庭とすることで、水であるときとはまた違った趣をかもし出す。

秋田の行事

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(内観イメージ:2F常設展示室「秋田の行事」)

そこから続く「秋田の行事」を展示する大空間は、上階デッキからも鑑賞できるなど、ボリュームだけでなく視点にも変化をもたせている。3階常設展示室、平野コレクション展示室は静かに藤田画伯の絵を中心にしたアートに静かに向き合える計画となっている。

安藤忠雄氏の講演会とギャラリートーク

また、美術館建物の竣工を記念して、7月21日、22日には安藤忠雄氏の講演会とギャラリートークの開催を予定している。

秋田県美術館

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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