全館暖房の考え 2

東京で開花宣言がされてから数日後、一斉に‘そめいよしの’が
開花しました。数日前にはまだ‘つぼみ’だったのにたった1日で
こうも変わるとは自然って改めて‘すごいな~’と感心しました。

ここのところ気温も20℃前後まで上がり、すっかり「暖房」も
要らないくらいになりましたが、今回は前回の続き。
もうひとつの全館暖房の考えです。

それは「床下エアコン」という方法です。
エアコンでの暖房は、気流を生じ室内をまんべんなく
快適な温度で暖める事が出来ないので、正直私は
好きな暖房ではありません。

しかし、床下にエアコンを入れることが出来れば、その
好きではない気流が床下を流れ、軽い暖かい空気を
床下からグリルなどを通じて上昇させる事でほぼ家全体の
暖房を賄えると考えています。

最近のエアコンは省電力化され電気代もあまりかからなく、
機種によってはフィルターの交換や掃除がいらない物も
多く出ているので、イニシャルコストもランニングコストも
多額にはならないはずです。

この事例も既に実証している会社もありますが、絶対条件として
‘基礎断熱’が必要です。通常のように床下に外気が流れて
いては何もなりませんからね。

またエアコンも壁掛け用ではなく置き型のものが適していると
考えます。

そして冷房は、暖房とは反対に小屋裏において各部屋を
通じて下階に流れるようにすれば、家にエアコンが2台
あれば冷房・暖房共に賄えるはずです。

とはいえ、素人の方がわかるように書いているので
簡単に書いていますが、これを実現させるには
断熱や気密、そして間取りや換気経路など複雑な問題が
多々あります。

前回の基礎暖房、そして今回の床下エアコン。
コストが大きな負担にならず、パフォーマンスも現在のように
快適になるのであれば何の文句もないのですが、それにより
さらなる断熱や資材等のコストUPを招いてしまえば本末転倒。

まだまだ考える余地が残る問題ですが、いずれ回答を得たいと
考えています。

プロフィール

宮崎浩行(建築士・エムアンドエー設計工房)

千葉県柏市で外断熱、エコ、耐震などのこだわり住宅の注文住宅を設計施工

省エネ、耐震、水廻りなどのリフォームもご相談ください。
株式会社 エムアンドエー設計工房
〒277-0832 千葉県柏市北柏1-6-6 昭信ビル3号館3階
http://www.m-a-sekkei.co.jp

あなただけのアメリカ住宅を創ろう [千葉県柏市]
http://americanhouse.livedoor.biz/
地震に強い2×4、平均熱貫流率0.4の外断熱・高気密高断熱住宅。夏はエアコン1台で涼しげ、冬は蓄熱暖房機で小春日和。省エネ・エコを推進するをアーキテクトビルダーとそのスタッフのBLOG

フェラーリは今日も行く
http://m-a-sekkei.cocolog-nifty.com/construction/
「エコロジーアメリカンハウス」を創造する設計事務所兼ビルダーのビルディングダイアリー(現場日誌)

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