プレゼン資料の話
プレゼン資料の話をします。
これは以前ご紹介しましたが、玄関のカーテンのご相談があってご提案した資料の画像です。
カーテンの提案が欲しいと言われて、実ははAプランとBプラン・・・2つの案を用意していました。
私の頭の中ではAプランが本命で、Bプランはあくまでもかませ犬だったのですが、実際、その通りになりました。
プレゼンの資料はこのA3の紙、一枚だけ。
一応サンプルの布地は用意しておきました。
そして、やたらでかくて分厚いデザイン本を1冊持って行き、ページを開いてこう説明しました。
「これはクリスチャンディオールの、オートクチュールのデザイン本です。左端、このピンクのディオールのドレスを玄関のカーテンにしたら素敵だと考えました」と。
そして、もうひとつ。職人技の手縫い仕事をプラスする提案を続けます。
アイデア提案の段階ですが・・・プレゼン資料をもう一度ご覧ください。もう「試作の画像」が貼りつけてあるのに気づきましたか?
つまりAプランに決まるだろうと勝手に私は思い込んでいたし、縫製工場のゴトーさんもソッコーで試作し対応くれていた、っていうね。そんな裏の動きがあっての、資料づくり。
ご提案した瞬間に御客様は気に入ってくだいました。そのあとにB プランもご提案しましたが「Aプランがいいわ」と即決してくれました。
これはうまくいって良かったなぁと思いましたし、デザインそのものも私自身とても気に入っている案件です。
打ち合わせの資料としては「たった一枚の紙」をご用意しただけですが、いろんな人の協力や思いがつまっていてお客様に届いています。
このまえプレゼン資料は「プレゼント」だという思いで作っている、という話をしました。
忙しい時もあるし、テクニックが追い付かない場合もあるし、ちょっと乱雑になってしまったようなプレゼン資料も過去にはもちろんあります。たくさんあったと思います。残念ながら。正直にいいますが。
けれでも、今はとにかく「これはプレゼントだ」と自分に何度も言い聞かせながらパースを書いたり、資料を作るようになりました。
基本的に絵が下手くそなもんで、見る人がみれば幼稚な資料なのかもしれませんし、来年の自分が昨年の自分の資料を見れば「なんじゃこりゃ」ってなるのですけれど、「今」の私なりの精一杯でやるしかないのでした。
三宅 利佳(ジェイブルー)
インテリアコーディネート事務所 ジェイブルー
●インテリアコーディネーター 980877A
●2級建築士
●AFT色彩検定 1級
美しく暮らすにはそれなりの努力が必要です。
例えば掃除、整理整頓、時々の模様替えや花を活けなおしたり・・・。
どうせすぐ使うから
どうせすぐ汚すから
そう言ってやりっぱなし出しっぱなし汚しっぱなしの生活は
確かに面倒がなくて便利ですが
便利ばかりを追求していてはあっというまに雑多な空間になります。
美しい部屋、居心地の良い部屋というのは
日々手をかけ続ける面倒臭さを内包しています。
でも、そのことを放棄しないでください。
部屋は人の心を表すと思いませんか。
インテリアコーディネーターがお手伝いできるのはほんの最初の舞台づくりだけ。
「こうありたい理想の自分」を思い描いて
ぜひ素敵な住空間を維持してください。
それが、生き方にもつながるのだろうと思います。
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