The Soho Hotel (LONDON)
The soho hotelの422号室に宿泊したときのインテリアチェックのお話しです。
ロンドンの繁華街SOHO地区にあって、ちょっと入り組んだところに存在しています。チェックインカウンター前で、でかい黒猫が迎えてくれます(笑)
Dorset Square Hotelと同じ、KIT KEMPがデザインしたホテル。ところでロンドン市内にはたくさんのBOOK STOREが点在しています。建築/インテリアコーナーをのぞきますと、この「KIT KEMP」と「KELLY HOPPEN」のデザイン本が目に付くように並んでいます。彼女たちはロンドンで(というか世界中で?)活躍するインテリアデザイナーなので、どこの本屋でも目立つような位置に置かれています。あ、あと、コンラン卿も少々。
せっかくなのでそれぞれのおすすめのインテリア本、ここにご紹介しておきますね。KELLY HOPPENはエレガントで大人っぽい、KIT KEMPはアーティスティックでロンドンらしい楽しいインテリアという印象。
Every Room Tells a Story
Kelly Hoppen: How to Achieve the Home of Your Dreams
以上余談でした。
というわけで、基本コンテンポラリーテイストですが、ラフな木材の家具やサバンナな印象の小物使いで上品にワイルドな遊び心が加えられています。黄色い壁が楽しい雰囲気を感じさせてくれます。クッションのパイピングと壁の黄色が合わせてあり統一感があっておしゃれでかわいい。
アニマルなフレーム。アニマルなヘッドボードのファブリック。どちらも微妙にシンメトリー(左右対称)を崩しているところが憎らしい。素敵。
板目の見えるウッディーなドアがいい雰囲気です。ツルンとした建材では表せない質感。床の白い巾木は塗装仕上げですが、20センチほどの高さがあってボリューム満点。外国の部屋だなぁという感覚。
シャビー加工の家具。
天井やベッドサイドの照明は、dorset square hotelと同様。
ペンダント照明はFLOS社のROMEO MOON(フィリップスタルクデザイン)で、スタンドはイギリスの照明メーカーBTC社のじゃないかなと予測。
天井の高さは2700mm。日本でもこのくらいの天井高を持つマンションはありますが、開放感の違いは「窓の大きさ」でしょうか。上から下までたっぷりと陽射しが入り込みます。カーテンには裏地+インナーライニング(綿入り)がついていて、お布団のように断熱効果がありそうです。
一番目を引くのはやはりヘッドボードのデザイン。
鋲打ち、動物柄、独特な形状のライン、パイピング。寝室の印象はヘッドボードで決まる、といっても良いのかもしれません。
すみません、息子が写り込みました(マンガ読んでますw)
広いバスルーム。2ボウル。ビデ付き。シャワーブースとバスタブ。花崗岩(かこうがん)の床と壁。目地の色はグレー。
おまけ。廊下。
以上インテリアチェックでした。
(2017.10)
三宅 利佳(ジェイブルー)
インテリアコーディネート事務所 ジェイブルー
●インテリアコーディネーター 980877A
●2級建築士
●AFT色彩検定 1級
美しく暮らすにはそれなりの努力が必要です。
例えば掃除、整理整頓、時々の模様替えや花を活けなおしたり・・・。
どうせすぐ使うから
どうせすぐ汚すから
そう言ってやりっぱなし出しっぱなし汚しっぱなしの生活は
確かに面倒がなくて便利ですが
便利ばかりを追求していてはあっというまに雑多な空間になります。
美しい部屋、居心地の良い部屋というのは
日々手をかけ続ける面倒臭さを内包しています。
でも、そのことを放棄しないでください。
部屋は人の心を表すと思いませんか。
インテリアコーディネーターがお手伝いできるのはほんの最初の舞台づくりだけ。
「こうありたい理想の自分」を思い描いて
ぜひ素敵な住空間を維持してください。
それが、生き方にもつながるのだろうと思います。
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