DOG and FOX (LONDON)
ロンドンの南西部に位置するwimbledon(ウィンブルドン)・・・閑静な住宅街とにぎやかな商業圏が混在している町。チャイニーズレストラン、カフェ、インテリアショップと不動産屋、洋服屋・・・ハイスクールの生徒が放課後に立ち寄るマクドナルド、スーパーマーケット。そんなにぎやかな街の一角にある客室数17の小さなホテルです。テニスもしないくせにウィンブルドンに泊まりました。はい。
お部屋はコンパクト。狭いけれど天井が高いので圧迫感はありません。印象としての部屋の狭さは感じないのですが、いざスーツケースを広げようとするには場所がなくて、そういう意味では確かに狭いのですが部屋がかわいいから良しとします(なんだそれ)
全体的にうっすらとグレーで塗装された壁。なので白いリネンが引き立って清潔に見えます。パイピングを施したクッション。ピンクとブルーを楽し気に使ったインテリアで、家具や壁はすべてペイントで、そのラフな感じがカジュアルで気楽な印象を与えています。
一般的にはシャンデリアなどと合わせながら天井に使うことが多い「メダリオン」を、壁面に施工してそこからペンダント照明を引っ張っているのがなんともおしゃれでした。そのペンダント照明がゴールドというのがROCKな感じがしませんか?(笑)
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ホテルの名前の由来は聞かなかったのでわかりませんが、DOG and FOXというぐらいなので、飾ってある絵やディスプレイ小物は犬か狐。レトロな黒電話。全体的にガサっとしたインテリアで庶民的、私は割と好きです。
サイドをブルーのファブリックに切り替えていたデザインカーテン。その幅は30センチ。
プレーンなベルベッド生地ですが印象に残るカーテンでした。
ベッドのヘッドボードもチェック柄でかわいらしく、青いパイピングのデザインが効いています。このパイピングがあるのとないのとではインテリアの印象が変わります。ひと手間加えた感が出てきます。と思います。
水回りもコンパクト。シェブロン柄(幾何学)に貼られた床のタイルが今風な感じがします。
テレビの配線はだらーんとしてまして、狙ってるのか無頓着なのかは不明ですが、このあたりのラフさも含めて気楽なホテルです。(物は言いようw)
これはおまけの廊下。ピンボケごめんなさい。
(2017.9)
三宅 利佳(ジェイブルー)
インテリアコーディネート事務所 ジェイブルー
●インテリアコーディネーター 980877A
●2級建築士
●AFT色彩検定 1級
美しく暮らすにはそれなりの努力が必要です。
例えば掃除、整理整頓、時々の模様替えや花を活けなおしたり・・・。
どうせすぐ使うから
どうせすぐ汚すから
そう言ってやりっぱなし出しっぱなし汚しっぱなしの生活は
確かに面倒がなくて便利ですが
便利ばかりを追求していてはあっというまに雑多な空間になります。
美しい部屋、居心地の良い部屋というのは
日々手をかけ続ける面倒臭さを内包しています。
でも、そのことを放棄しないでください。
部屋は人の心を表すと思いませんか。
インテリアコーディネーターがお手伝いできるのはほんの最初の舞台づくりだけ。
「こうありたい理想の自分」を思い描いて
ぜひ素敵な住空間を維持してください。
それが、生き方にもつながるのだろうと思います。
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