DailySupplyShop SSSを訪ねて

家結び.COM

SKALのシキナミさんが風変わりですてきな場所に、LPACKのお二人と一緒に楽しいことを始めたって聞いて、使わなくなってしまったワークデスクを持ってお邪魔してきたっていうお話を以前に書いたかどうか忘れてしまったのですが、またシキナミさんから楽しそうな呼びかけを頂いてお邪魔してきたのでした。
敷波さんと小田桐さんと中嶋さんの3人が集まって始まっているDailySupplyShop SSS

このお店兼アトリエがあるショッピングセンターのような場所は昔私が住んでいた団地にのなかにもきちんとありました。

いちょう団地と言う横浜と大和の境にある大きな団地群の中のいつもベランダから養豚場の匂いが漂う南側の団地に私は高校生の半ばまで住んでおりました。
団地の中が通学路で、歩いて1分もしないで友達と遊べる私たちにとっては、住む場所と遊ぶ場所と学ぶ場所が一緒くたになった場所でした。
「じゃあ、ローゼン行こうぜ。」ローゼンは相鉄ローゼン。手前のお菓子屋さんで遠足の前はいつもお菓子を買っていましたね。
「OK行こうぜ。」OKストアの向かいの建物の2階におもちゃ屋さんと本屋さんがあって、そこに挟まれる形で所せましとゲームの筐体が並べられていて、ファンタジーゾーンやスペースハリアーや源平討魔伝に楽しそうに興じる友達の友達を後ろから眺めるような子供でした。

本屋さんではジャッキーチェンの映画のシリーズが全部そろっていて、ナウシカの単行本を買ったのもここだったかな。
そんな少し華やかな北側のショッピングセンターとはちょっと違って、南側にはいちょうショッピングセンターがありました。
「ショッピング行こうよ。」と言うとここに行こうという合図ですね。
母に連れられて当時はまだ何となく生臭かった境川を渡って大和側のいちょう団地を過ぎたところにあるのが通称ショッピング。
床屋さん、パン屋さん、八百屋さん、魚屋さん、そして大好きなお肉屋さん。
ここで母がお肉を注文すると、おなかの大きな男の人がそんなに素早く動けるんだーと子供心に感心するくらいテキパキとお肉を茶色い紙に包んで、その上からベーコンのような柄の紙でさらに包んで、それをビニル袋に入れて渡してくれるのでした。
それから、揚げたてのメンチカツを買って。
床屋さんにも何度か行ったかなあ。

親子で来るのがショッピングで、友達と行くのがローゼンやOKだったような気がする。
そのショッピングはとてもいろんないい匂いがして、みんなの話声であふれていて、時には魚屋さんがうるさかったりして。
そういう時代でした。


SSSの3人が目指しているのはそういうコミュニケーションから生まれるつながり。日用品を買い物するだけではなく、お話することで暮らしが広がって、しまいにはとても素敵なことの始まりにつながったりして。
そういう自然と静かに何かがポツポツと生まれる場所を作っていくっていうお話を聞いてきたのです。
私たちも少しずつお手伝いできることがありそうで、楽しみがひとつ増えました。
小田桐さんが淹れてくださったコーヒーをいただきながら温かい想いも頂いてまいりました。

3人の思いがもっと詳しくここに書かれております。
「今までにない日用品店をつくる」

プロフィール

今井 大輔(フリーハンドイマイ)

注文家具屋 フリーハンドイマイ

私たちが作るのは、注文家具です。たった一枚の棚板にも、作る人・使う人の思いが込められています。
ふっと何気なく戸棚の扉を開けた時、
「あっ、これが注文家具なんだ・・・。」
と言ってくださった方もいらっしゃいます。

私たちが作るのは、注文家具です。私たちが提案するのはその家具がお部屋に運ばれたあとの暮らしです。使うその人の暮らしを演出し、また永くつきあってゆけるものを私たちはつくり続けています。

今井 大輔(フリーハンドイマイ) さんの記事

  • OZONE CRAFT WEEK 2018 青空個展アートクラフトへの参加、無事に終わりました。

    OZONE CRAFT WEEK 2018 青空個展アートクラフトへの参加、無事に終わりました。

    今回は初めての場所での開催ということで選んだのですが、自分達の憧れの場所で行なわれるマーケットなら、きっと沢山の人に観てもらえて、私たちをより知ってもらえるどろうと思ってい...

  • チェリー柾目の魅力

    チェリー柾目の魅力

    先日取り付けた三鷹のOさんの食器棚。久しぶりにアメリカンチェリーの柾目の突板を使いました。 チェリーという木目の印象や色を好まれるかたには、なるべく一度お伝えしているのが「...

  • ちがう形

    ちがう形

    いまさらながら、全部ちがう形だよねって。 同じ形なら作ることは簡単になってくるのかもしれないけれど、少しずつみんな違うことが当たり前なのでやっぱりそれを形にするのは大変...

関連する記事

  • ブラックウォールナットと、鏡面ホワイトのオーダーキッチンたち

    ブラックウォールナットと、鏡面ホワイトのオーダーキッチンたち

    1階のお父さんお母さんが過ごすキッチンは白い鏡面仕上げのキッチン。 「あたしはね、どんな形のキッチンでも大丈夫よ。だから、お任せするわ。」と言っていたお母さんの...

  • 2017年の総まとめです

    2017年の総まとめです

    2017年は ■meet up ■学び という2つの抱負を掲げて、 それを意識して過ごしてきました。 meet ではなく meet up にしたのには意味があります。 近づこうとする意志...

  • 明日からクレミル

    明日からクレミル

    「クレミル」に向けて作家さんの紹介が続きましたが、私達の紹介をしなくてはいけませんね。 オーダー家具とオーダーキッチン、木製雑貨を製作している工房です。 創業者のイマイセイ...

  • 「月夜の雑木林」埼玉県さいたま市S様

    「月夜の雑木林」埼玉県さいたま市S様

    マンションリビングのコーディネートをさせていただきました。 夜の闇に浮かぶ月・・・ ざわざわとさんざめく雑木林の葉っぱがこすれあう音・・・ そんなイメージから ネイビー...

  • インテリアプランニングのチラ見せ、その5

    インテリアプランニングのチラ見せ、その5

    こちらは民泊のお部屋の最初のプランニング。 これから多少の修正が加わります。 さて、完成をお楽しみに! こちらはM様のお部屋のプランです。 こちらも、さて、どんな仕...