狭い部屋でも素敵に暮らせる!一人暮らしの家具コーディネート
「一人暮らしの部屋だと狭いから、素敵な部屋に暮らすのはムリ!」
こんな風に思い込んでいませんか?コーディネートのちょっとしたコツさえ抑えておけば、一人暮らしの部屋だって素敵なインテリアにすることができるんですよ。今回は一人暮らしの人が知っておきたい家具コーディネートのコツをご紹介していきます。
テイストをまとめましょう
一人暮らしの家具コーディネートを考える時にまず決めたいのが、お部屋全体のインテリアのテイスト(スタイル)。「これカッコイイ」「これカワイイ」と思いつくままに家具やインテリア小物を揃えてしまうと…
ひとつひとつの家具は素敵なものでも、なんだかまとまりの無い部屋になってしまいます。インテリアのテイストには様々なものがありますが、ここでは人気のあるスタイルをいくつか紹介してみますね。
【インテリアのスタイル例】
1)ナチュラルシンプルスタイル
明るい色味の木目の家具を基調に、白・淡いベージュ等のシンプルなテキスタイル等を合わせるコーディネートです。
2)ナチュラルモダンスタイル
自然素材のシンプルな家具をベースに、異素材の家具や小物を合わせるスタイルです。ガラス・アイアン・アルミ等のシャープさを感じさせる家具・小物をミックスさせることで、ナチュラルスタイルの中にも大人っぽさが生まれます。
3)ヴィンテージスタイル(ユーズドスタイル)
色褪せ・経年変化による色の深み等、使用感のある家具や小物を取り入れるスタイルです。トランクや工具グッズ等を取り入れるインダストリアルスタイルとも相性が良く、特に男性に人気があります。
4)クールモダンスタイル(スタイリッシュ)
直線的かつシャープでシンプルな家具で全体をまとめ、白・黒等の無彩色を基調とするスタイルです。ホテルのようにスッキリとした「生活感の無さ」がポイント。インパクトのあるデザインの家具をひとつ置くと、スタイリッシュさが際立ちます。
5)レトロモダンスタイル
1950年~1960年台に生まれたデザインの家具を基調にしたスタイルです。リアルなヴィンテージの家具を揃えなくても、デザインにレトロ感がある家具を取り入れたり、クッションカバーやラグにレトロ柄を入れることでモダンテイストにレトロさをプラスすることができます。
6)モダンアジアンスタイル
現代的でシンプルな家具の中にラタン・ウォーターヒヤシンス等の自然素材家具や東洋風のファブリックを組み合わせるスタイルです。リゾートホテルや高級ヴィラのようなリラックスした雰囲気を作ることができます。
そのほかにも、モロッカンやモノトーン、北欧、西海岸風、塩系など・・・
現在ではネットでも各スタイルのコーディネートの実例が色々見られます。これから一人暮らしをスタートさせる…という時には「コレが良さそう!」と思うスタイルを先に決めて、できるだけテイストに沿った家具を選んでいきましょう。
また既にある家具の中で、最もお気に入りの一品からお部屋のテイストを決めるのも手ですよ。「スタイルがなかなか決まらない」「せっかくだから色んなスタイルを試してみたい」という時には、できるだけシンプルかつベーシックなデザインの家具を選びましょう。
ポイントとなる家具やファブリック類を変えることで、お部屋のスタイルを後からでも変更しやすくなりますよ。
カラーをまとめましょう
お部屋をオシャレに見せるには、インテリアに使う色(カラー)をまとめることも大切。また色使いのバランスに気を配ると、ワンランク上の仕上がりになります。まずはインテリアの配色を構成する3つのカラーのバランスについて知っておきましょう。
1)ベースカラー
床・天井・壁等の広い部分を占める色です。一人暮らしのお部屋の場合だと白・ベージュといった色になることが多いですが、賃貸でも貼れる壁紙・クロス等を使えばベースカラーを変更することもできます。ベースカラーは全体の70%~75%程度とするのが理想的なバランスとされています。
2)アソートカラー
大きな家具・カーテン・ラグ・ベッドカバー等の色です。アソートカラーは全体の20%~25%くらいにするとバランスが良くなります。
3)アクセントカラー
お部屋のポイントとなる色です。インテリア全体を引き締めたり、季節感を演出することもできます。クッション・一人がけソファ・小物類等、小さな面積の部分に使用します。アクセントカラーは全体の5%程度を目安にするとまとまりやすいです。
プロのインテリアコーディネーターの場合、アソートカラーに2~3色、アクセントカラーにも2色以上を使うこともあります。でも「カラーコーディネートをするのは初めて」という人の場合には、アソートカラーは同系統の色(トーン違い等)でまとめ、アクセントカラーも1色程度に抑えた方がお部屋の中がスッキリとした印象になりますよ。
「家具の色」に要注意!
例えば同じ「木目」の家具でも、明るい色味のもの(ベージュに近い色のもの)と濃いブラウンのもの等がありますよね。色味の違う家具を置くとアソートカラーが何色にもなってしまうため、お部屋全体がゴチャゴチャとした印象になりがちです。
これから家具を揃える場合には、明るい色味にするのか、ウォルナット等の濃い目の色にするのか、白系にするのか等を事前に決めておきましょう。また既にある家具でもペイントしたり、引出し部分にカッティングシート等を貼ることで色味を統一することができます。
狭いお部屋を広く見せるには?
家具類の色を建具に合わせる
キャビネット・テーブル等の家具類を床の色やドアなどの建具の色と合わせると調和が取れ、スッキリとした印象になります。壁の色が白である場合には、家具を白系で揃えるのも手。家具と壁がなめらかに見えるため、家具の圧迫感が薄れます。
アソートカラーに薄い色を使う
カーテン・ベッドカバー・ラグ等の面積の大きな部分に濃い色を使うと圧迫感が生まれ、お部屋が狭く感じられます。反対に白や淡い色合いを使用すると開放感がある印象になるので、お部屋を広く見せたい時にはこちらの方がおすすめです。
ただ全体を白・淡い色だけでまとめてしまうとボンヤリとした印象になりやすいので、アクセントカラーに濃いめの色やビビッドな色を使って全体を引き締めましょう。
低い家具を使う
自分の目線よりも高い位置に家具があると、どうしても圧迫感を感じてしまいがち。シェルフやベッド等は低めのデザインのものを選んだ方がお部屋を広く見せることができます。
高いテーブル+椅子というスタイルではなく、ローテーブル+ロータイプの一人がソファ等にしてみるのも手ですね。
「どうしても背の高いシェルフが必要!」という時には、お部屋の中で座っている時の「目に入りにくい箇所(背を向ける箇所)」に背の高い家具を配置するようにしましょう。
もしくは、遠近法をしようして、手前に高さのある棚を奥に低いものを設置します。
「兼用家具」で家具数を抑える
お部屋をスッキリと見せるには、家具の占有率をお部屋の広さの30%程度に抑えるのが理想的。つまり6場のお部屋の場合、2畳分が家具で、4畳分は床面が見えているのがベストというわけです。でもベッドにソファにデスクに…と様々な家具を置いてしまったら、あっという間にお部屋の半分以上が家具で占められることになってしまいます。
こんな時には「兼用家具」を選んで、家具の数を減らしてみましょう!例えば収納機能もあるソファベッドなら、寝ている時にはベッドに、起きている時にはソファ・ダイニングチェア代わりとして使うこともできます。
また女性の場合には、チェストとドレッサーを兼用させたり、PC用のデスクとドレッサーを兼用させるのも手です。
おわりに
「部屋が狭いから」「賃貸だから」…
そんな理由から、一人暮らしの部屋はインテリアづくりには向いていないと考えられてしまいがち。でも一人暮らしのお部屋は、他の人に気兼ねすること無くあなた好みのテイストやカラーをどんどん取り入れられる「理想的な環境」とも言えます。ライフスタイルや好みに合った快適なお部屋で、素敵な一人暮らしを楽しんでみてくださいね。
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