人気のグランピングコーディネートとは?アウトドアなインテリアスタイルを楽しむヒント

最近、雑誌やテレビでの話題の「グランピング」。
「名前だけは聞いたことがある…」という人も多いのでは?最近ではグランピング施設やファッションスタイルだけでなく、お部屋でオシャレにアウトドアスタイルを取り入れる「グランピングコーディネート」も人気が出てきています。今回はグランピングスタイルのインテリアコーディネートを楽しむためのコツや人気のアイテムについてご紹介していきましょう。

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そもそも「グランピング」とは何?

グランピングとは、ラグジュアリーで贅沢なスタイルのキャンプのこと。英語では「glamping」と書きますが、これは元々「glamorous(魅力的な、魅惑的な)」に「camping(キャンプ)」を組み合わせた造語なんです。

「キャンプ」と言うと、自分でテントを張ったり火を起こしたり、夜にはシュラフ(寝袋)の中で眠る…といった本格的でちょっと大変なイメージがありますよね。でも「グランピング」は、これとは全く異なります。グランピング施設の中には、既に大きなテントといった宿泊設備が完全装備。中には素敵なベッドやエアコン等も準備されています。ちょっとアウトドアなスタイルのルームサービスを楽しんだり、野外ジャグジーを堪能したり…「大変さ」を感じることなく、自然の中に居ることを気軽に楽しめるキャンプなんです。

自然と緑に包まれた環境の中にありながら、ホテルクラスのリュクスで快適なサービスが受けられる…そんな「グランピング」は海外のセレブたちを中心に人気となり、瞬く間にブームとなりました。オシャレかつ快適にアウトドアを楽しむスタイルは、インテリアやファッションスタイルにも取り入れられるようになっています。「自宅の部屋をグランピング風にしてみたい!」そんな人も増えているんです。
現在は、カフェだったり商業施設でもグランピングイメージのディスプレイを行っているところは多いですね。

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インテリアでグランピングコーディネートを取り入れるには?

「グランピング風のコーディネートを楽しむ」というと、「やってみたいけど、なんだか難しそう…」と感じてしまう人もいるかもしれませんね。でも大丈夫!家具や小物のすべてをアウトドアスタイルに切り替えなくても、ちょっとしたポイントを抑えるだけでグランピングスタイルを楽しめるんですよ。

アウトドア用のチェアやテーブルをインテリアのポイントに。

キャンプ用のチェアやテーブル、ガーデン用のチェア…こんなアウトドアスタイルの家具を取り入れるだけでも、インテリアの印象は大きく変わってきます。例えばアウトドアをイメージさせる「ハンモックチェア」を置いて、お昼寝や読書等にもピッタリのリラックススペースを作ってみるのも手。リビング等の椅子を折りたたみ式の「ディレクターズチェア」に切り替えてみるのもいいですね。

またリビングテーブルやサイドテーブル等に、アウトドア用に作られながらもオシャレなデザインのフォールディングテーブル(折りたたみ式テーブル)を取り入れるのも人気です。例えばアウドドアブランドとして有名な「コールマン」から販売されている「コンフォートマスター(R)バンブーテーブル」は、天板に美しい竹素材が使われていて雰囲気もナチュラル。サイズや形も豊富なので、部屋の大きさ等に合わせて製品を選ぶことができます。

アウトドア向けのチェアやテーブルは、カンタンに折りたたんでしまうことができるのも魅力。「部屋が狭いから、いつもテーブルを出しておくのはちょっと…」という一人暮らしの人も、手軽にチェアやテーブルを置けます。家具のレイアウト等を変えやすいのも、嬉しいポイントですね。

ラグやブランケットでグランピングスタイルをアップ。

グランピングでは、ちょっと素朴な雰囲気のラグやブランケット、ファブリック類を使うのが人気。例えばアメリカのグランピング施設では、メキシカンラグを使ったコーディネートが目立ちます。メキシカンラグには華やかな色合いのものも多いので、インテリアのメインカラー、ポイントカラーとするのにもピッタリです。床に敷く+ソファやチェアにかけてみたりと、いくつかのラグを組み合わせて使うのもいいですね。

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アウトドアでも使われるような温かみのあるブランケットを使うのも手。例えば定番人気の「PENDLETON(ペンドルトン)」のウール&コットンブランケットは、ネイティブアメリカンの伝統的なデザインが素朴でナチュラルな雰囲気をアップさせてくれます。大きなブランケットなら、ベッドカバー等として使うこともOK。冬のインテリアにはブランケットを組み合わせてみては?

また大きめのファブリックを壁に飾ったり、パーティションのように吊るしてみるのもおすすめです。

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インテリアでは「自然素材」を意識して。

グランピングスタイルのコーディネートでは、「ナチュラルさ」を感じられる素材感を選ぶのがコツです。例えば先に挙げたディレクターズチェアやフォールディングチェアといった製品では、「木製フレーム」「無垢材」といった木そのものの味わいが感じられる素材が人気。またラグ・ブランケットといったファブリック類でも、麻・綿・羊毛(ウール)といった自然系の素材感がマッチしやすくなります。

またアウトドアらしさ・頑丈さを感じさせつつ、どこか「レトロさ」があるアイアン素材・ホーロー素材等もOK。小物類等でホーローや鉄製製品等を組み合わせてみるのも良いでしょう。「アウトドアグッズ」というと軽量さや機能性が重視されがちですが、贅沢さ・快適さを重視する「グランピングスタイル」では「自然を楽しみながらもオシャレ」にこだわることが大切。

プラスティック素材等だけでまとめてしまうと、色や形によっては、人工的さ・ポップさ・チープ感等が目立ちがちなので、アウトドア関連製品からアイテムを選ぶ時には、素材感によく着目してみましょう。

カラーリングは「アースカラー」に注目。

グランピングスタイルのコーディネートでは、メインカラー・ポイントカラーで「アースカラー」を選ぶことを意識してみましょう。アースカラーというと「茶系」と思ってしまう人も多いですが、アースカラーとは元々、自然を感じさせる色味のことを指します。例えば空や海のような青、紅葉のような赤、森のようなグリーン…といった具合ですね。

冴えた色味ではなく、ちょっとくすみがかかった色味、落ち着きがある色味を選ぶと、アウトドア風のグランピングコーディネートとマッチしやすくなります。またベースカラーにも「明るい白」というより、ナチュラルさのある無漂白の「生成り色」を選ぶと組み合わせがしやすいです。

お部屋やベランダにグリーンを置いて、グランピング気分を演出。

グランピング気分に欠かせないのが、観葉植物等のグリーン類。ちょっとした観葉植物を配置するだけでも、自然の中に居る雰囲気を演出できます。例えばサボテンや最近話題の多肉植物をおいて、亜熱帯風のムードを出すのも手。

またシェフレラ・アルボリコラ等の初心者向けの観葉植物なら、室内でも管理がしやすく手軽にナチュラル感を楽しめますよ。「ベランダでグランピングを楽しみたい!」ということなら、寒さにも強いワイヤープランツ等がおすすめです。

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アウトドアにも家でも使える!グランピングコーディネート向けのグッズ

グランピングスタイルを手軽に作ってくれるのが、アウトドアでも家でも使うことができる小物類。食器や照明をちょっと「アウトドア風」にすることで、シンプルなスタイルのインテリアもグランピング風に仕上げることができます。

レトロな「ランタン」でグランピングムード。

一気にお部屋の雰囲気を変えてくれるアイテムがランタン。「ランタン」とはキャンプで照明として扱われる器具で、灯油(ガソリン)ランタンの他、最近ではLEDランタン等も登場していますな暖かな光でお部屋を照らしてくれるから、間接照明にもピッタリ。またレトロな雰囲気のデザインを選ぶことで、インテリアのポイントにもなってくれます。

「手軽にランタンを楽しみたい」ということであれば、充電式・乾電池式等で使用できるLEDランタンがおすすめです。しっかりとした照明量があるランタンが欲しい!という方は、アウトドアブランドの『コールマン』のクラシカルなランタンを置いてみてはいかがでしょうか?

ただ本格的なランタンは意外と高額なので、「もう少し気軽なものが欲しい」という方には『BRUNO』のLEDランタンも定番人気です。価格も2,000円~3,000円台と比較的安めで、カラー展開も豊富。お部屋のメインカラーに合わせたり、ポイントカラーを選んでお部屋を引き締めるのも良いでしょう。

また最近では、中にティーライトキャンドルを置くタイプの「ブリキランタン」がインテリアショップ・雑貨店等でも多く扱われるようになっています。ブリキランタンは価格帯が1,000円台~とかなりリーズナブル。ゆらゆらとゆらめくろうそくの灯りをプラスするだけでも、グランピングムードが高まりますよ。

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アウトドア感のあるテーブルウェアでキッチンも素敵に。

グランピングスタイルで欠かせないのが、アウトドア感のあるテーブルウェアやキッチンアイテム。丈夫で無骨でありながら、レトロさやスタイリッシュさが感じられるデザインに人気が集まっています。素材ではステンレス、アルミ、チタン、ホーロー、鉄(アイアン)等が人気です。

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ステンレス食器はシンプルデザインにこだわって。
例えばキャンプ用のグッズメーカーとして有名な『スノーピーク(snow peak)』のステンレス製のテーブルウェアを普段使いにしてみるというのも手。サラダやフルーツ等を盛ったシンプルな一皿も、お皿を変えることで大きく印象が変わります。もちろんブランドにこだわらず、マグ等にステンレス製のシンプルなデザインを選んでみるだけでも「アウトドア感」が出ますよ。

カラーリングも豊富なホーローも人気。
レトロさやナチュラルさを強めたい場合には、ホーローでテーブルウェアを統一してみるのもオススメ。『コールマン』『GSI』といったアウトドアブランドの他、『ファルコン』『ホームステッド』といった伝統あるブランド等、様々なメーカーからホーロー製品は販売されています。

ホーローのテーブルウェアはカラー展開も豊富なので、お部屋のイメージカラーに合わせてテーブルウェアを選ぶのも素敵ですね。『STAUB(ストウブ)』等から販売されている「ホーロー鍋」等も、更にリッチなグランピング感を演出してくれます。

スキレット鍋や鉄フライパンがキッチンを引き締める。
キッチンウエアに鉄(アイアン)製の製品を取り入れてみるスタイルも人気です。例えば鉄のスキレット鍋なら、調理のために使うだけでなくそのままテーブルウェアとしてダイニングテーブルに出すのもOK。最近ではスキレット鍋は調理器具メーカーだけでなく、ニトリ等のインテリア雑貨店でも安価に扱われるようになっています。

黒い鉄のフライパンやスキレット鍋は、レトロスタイルのキッチンや男前インテリアとの相性も良好。いくつかの大きさの鍋やフライパンを並べて、キッチンにもアウトドア感を演出してみてはいかがでしょうか?

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おわりに

「アウトドア系のアイテム」というと、かつてはアウトドア専門ショップ等でしか入手することができない…ということもありました。そのため「アウトドア系=敷居が高い、難しい」という印象を持たれている方も多いと思います。

でも「グランピング」の人気上昇に従って、最近ではIKEAを始めとしたインテリアショップ・雑貨店等でもキャンプやアウトドア向けの家具やアイテムが多く取り扱われるようになりました。一流アウトドアメーカー製品だけでなく、リーズナブルなアイテムも多数登場しています。お庭で、ベランダで、お部屋で…様々なシーンで気軽にグランピングスタイルを楽しんでみましょう!

プロフィール

小島真子

笑顔があふれる空間づくり

事務所ラフスタイル代表 ( http://www.laugh-style.jp )
法人ではサロン・オフィス・社員寮・ホテル等のコーディネートを中心にコーディネート及びイベント用スタイリング設営、個人では、引越し時のレイアウト相談、新築・リフォーム時のインテリアコーディネート業をはじめ、他、セミナー講師、執筆活動、コンサルティング、企画やメディア協力等でも幅広く活動中。

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