キッチンの吊り戸撤去というプチ改装はいかがという話。
新築のマンション、ピカピカのキッチンがあります。
うらやましいですよね。
ところがこのお客様は
吊戸なんかいらん!
とおっしゃるわけです。
マンションの販売時に、「吊戸はつけないで」とお願いしてみたものの
そういうオプション選択は不可と言われたそうで
(どこもそうでしょうがマンションというものはあんまり臨機応変なことは出来ないので残念です)
とにかく有無を言わさずに吊戸が設置されていましたが
お客様は、
吊戸があってもしまうものもないので収納としては必要ないし、
頭のところにキャビネットがあるのは圧迫感があって嫌だわと
そうおっしゃるので、
プチ改造をすることになりました。
綺麗な吊戸がついています。
もったいなぁと思わなくもないのですが
いらんものはいらんので、撤去します。
ただ単に撤去しただけでは壁はガタガタですし、
手元を照らす照明もなくなってしまいますのでこれはどうにか別の形で明るさを確保したい。
正面に貼ったホーローのつるっとした壁はお客様が気に入って選んだものですのでこれはそのままにしておきたい。
・・・と、いろいろな条件をクリアするために考えて納品させていただきました。
それがこちら。
上部にはスモークミラー、
その下には
グルっとライン状にキッチンパネル材をボーダー貼り。
撤去したときのビス穴を隠しつつ
違和感なくスッキリとしたキッチンになるようにデザインしたものです。
キッチンが広くなったように感じるし、
スモークミラーにダウンライト照明が写り込んで
以前より明るくもなりました。
そんなこともやっております。
三宅 利佳(ジェイブルー)
インテリアコーディネート事務所 ジェイブルー
●インテリアコーディネーター 980877A
●2級建築士
●AFT色彩検定 1級
美しく暮らすにはそれなりの努力が必要です。
例えば掃除、整理整頓、時々の模様替えや花を活けなおしたり・・・。
どうせすぐ使うから
どうせすぐ汚すから
そう言ってやりっぱなし出しっぱなし汚しっぱなしの生活は
確かに面倒がなくて便利ですが
便利ばかりを追求していてはあっというまに雑多な空間になります。
美しい部屋、居心地の良い部屋というのは
日々手をかけ続ける面倒臭さを内包しています。
でも、そのことを放棄しないでください。
部屋は人の心を表すと思いませんか。
インテリアコーディネーターがお手伝いできるのはほんの最初の舞台づくりだけ。
「こうありたい理想の自分」を思い描いて
ぜひ素敵な住空間を維持してください。
それが、生き方にもつながるのだろうと思います。
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