取付@小田原のTさんのウォールナットのリビングボード

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今日は小田原のTさんのところまでリビングボードを届けてきたのでした。
「朝からじょじょに雨が強くなってきます。」と予報士さんが言う通り、朝から小さな雨がポツリポツリとガラスに当たるのでした。
予定時間の午後1時はちょうど、雨が少しずつ強く降り始める頃。
たしか、前回Tさんのお宅に打ち合わせにお邪魔させて頂いた時、階段からの搬入が難しいと判断した覚えがあって、バルコニーからの搬入はこの曇天の空では不安なのでした。
「もう一度、搬入経路が確認させてくださいね。」とTさんに。
この大きさならどうにか運べるだろうと安心していて、いざ運び始めると、階段の踊り場で回らないことに気が付き、また階下へ下ろします。
ちょっど汗が出ましたが、気持ちを切り替えてバルコニーから上げることに。
幸い、雨は小休止。
でも、問題はバルコニーの妻手側から上げなくてはいけないこと。
幅1700mmの家具を立てて入れなくてはいけないのです。
となると、荷揚げは不安定で、しかも揚げ手は一人しか望めないのです。
「ようし。」
(未だに一番力があると思い続けている)私が揚げ手になり、下から金井君が脚立に乗って押し上げます。鈴木君は、最初に金井君をカバーした後に、すぐに私のもとに来て一緒にあげてもらう形で、どうにか搬入完了。
ふぅ。

その後は、置き家具ということもあって、スムーズに作業は進み無事設置完了。
そして、一番ドキドキしていたのは、Tさんのお返事。
「素晴らしいです。思った以上!ありがとうございました。」
ふぅ。

突板を貼り方を、3枚接ぎで1枚ごとに木目を50cmずつずらして張ったり、好みの色の突板が出るまで待って頂いたり、それはもうTさんとはあれこれ悩んでようやく辿り着いた形です。
これで、「うーん、」と言われたらどうしよう・・、と思っていたのですが、とても気に入って頂いてひと安心。
「オーダーって見えない部分が多いから、やっぱり不安はあったのですが、作る前にサンプルを色々見せて頂いたり、色を塗って頂いたり、なるべくわかるように示して下さったおかげで、思っていたよりも安心してお願いできたのですよ。」

そうだったんだ。ずっとドキドキしていました。

プロフィール

今井 大輔(フリーハンドイマイ)

注文家具屋 フリーハンドイマイ

私たちが作るのは、注文家具です。たった一枚の棚板にも、作る人・使う人の思いが込められています。
ふっと何気なく戸棚の扉を開けた時、
「あっ、これが注文家具なんだ・・・。」
と言ってくださった方もいらっしゃいます。

私たちが作るのは、注文家具です。私たちが提案するのはその家具がお部屋に運ばれたあとの暮らしです。使うその人の暮らしを演出し、また永くつきあってゆけるものを私たちはつくり続けています。

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