「KISHIWADA HOUSE」‐3‐現場もやっぱり人となり
2016年2月19日
「KISHIWADA HOUSE」‐3‐現場もやっぱり人となり
建方が終わった「KISHIWADA HOUSE」。
この敷地は、比較的正方形に近い矩形です。
経済効率から、間口が狭い方が一般的ですが、秀吉が間口に対して課税額を決めたのも、一端と言われています。
前面道路の通行量から、車の軌道をデザインの動機としたことは、初回に書きました。
シート裏をのぞくと、分かりよいかもしれません。
道路は北側にあり、1階の主要な部屋は南の庭に開いています。
2階は、中庭のようなバルコニーを、各部屋の中央に配置しました。
加えて、北側にもバルコニー。北と南から外部が切れこんでいます。
正方形に近い平面に、光と風を内部に届ける為に考えたプランなのです。
建方の日は5人程の大工チームでしたが、リーダーはこの2人。
副棟梁は36歳。
「若いね」と言うと「そんなに若い方でも……」と。
最近の高年齢化が進む現場では、若い方と言ってしまいます。
手前が監督で奥が棟梁。棟梁は40歳です。
監督は「載せるなら横顔にして下さい」と言うのでそうしました。
仕事なので、いつも笑ってばかりは居られません。
ただ、こんな笑顔のある現場が、上手くいかないと想像する方がナンセンスだと思っています。
笑顔は全人類共通の幸せ。今日も、そんな1日でありますよう。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...