「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐3‐現場マジック
2017年1月11日
「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐3‐現場マジック
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先週土曜日は、今年初めての現場打合せでした。
日差しは暖かですが、開始時の気温は3℃くらいだったでしょうか。
この時期は、寒さ対策が打合せの精度を左右します。
都心部に設計する住宅において、中庭はやはり有効です。
1月初めでも、深くまで直射が入っていました。
この日は、スイッチ、コンセント等の位置決め。
壁が出来上がる前に確定しなければならないのが建築現場の宿命です。
少しでも分かりやすくと、監督がテープでキッチンを再現してくれました。
洗面化粧台も造作になりそうで、高さ、平面位置と無限の選択肢があります。
寒空の下、2~3時間をお願いしていましたが、みっちり使い切って、何とか一通りを見て回りました。
ご夫妻が帰られたあと、監督、棟梁と細部を詰めてきました。
庇については、ああでもない、こうでもないと意見を出し合い、ようやく方針が見えてきました。
まずはチョークで描き、最後に墨入れならぬマジック入れ。
朝8時から、現場にいること8時間。
私達は寒かったと会社に戻りますが、棟梁はここからまたひと仕事なのです。
会議室では解決できないことが、現場では解決できます。
これまで何度もそういう場面を見てきましたし、皆が本気で知恵を出し合えば、解決できないことなど無いと思っています。
現場には、磁場のような力があるのです。
長く、しつこく、元気よく。
これが現場での私の流儀です。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...