「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐5‐仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続く
2017年1月30日
「中庭のある無垢な珪藻土の家」‐5‐仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続く
↑公式ブログへリンクしています。
遅ればせながら、現場に当社の横断幕をあげました。
手前に停まっているトラックは、断熱材を吹き込む機械が積んであります。
玄関框(がまち)は、無節の檜。なかなか立派な材です。
こちらの家は、無垢、嘘のないということが、重要なコンセプトになっているのです。
クライアントには、先週末、今週末と続けて現場に足を運んでもらいました。
先週との違いは、間柱に繊維状のシートが張りつけられている点。
外壁との隙間に、セルロースファイバーという新聞紙からできた断熱材を吹き込んでいきます。
一般的なグラスウールより金額は張りますが、健康によい、音が静かなどのメリットがあり、今回実現に至りました。
前に停まっていたトラックの荷台に、撹拌し送り出すコンプレッサーが積まれています。
職長に「いつもより多めにね」と冗談を言うと「入れすぎるのも、効果が落ちるんですよ」と諫められました。
失礼いたしました。
敷地に合わせたフォルムは、バルコニーにも見てとれます。
建ぺい率いっぱいに、かつ機能的で美しく。
そこから上を見上げると、ちょうど屋根の施工中でした。
今回、屋根材はブルーを選択しています。
屋根上の職人に声をかけると、幾分誇らしげに応えてくれました。
そう、ここは人生における舞台です。
職人の人達がお子さんと近所を通っ時、「お父さんが仕事をした家を見に行くか」と言ってもらえるよう仕事をしたいと思っています。
単価通りの仕事なら、単価通りの家しかできません。
仕事は仕事を超えてこそ、仕事として続いていくのだと思っています。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
- 前の記事:滋賀はシカ、石の国だった‐1348‐
- 次の記事:穏やかでいると決めること‐1349‐
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...