ほんとに脱稿‐1386‐
2017年6月13日
ほんとに脱稿‐1386‐
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2015年の12月から執筆をはじめ、昨年の9月に脱稿したと書きました。
その間に、初めの担当者が体調をくずしてしまいました。
後任の担当者とやりとりしながら、何とか脱稿にこぎつけたのが9月末だったのです。
その頃、表紙はこの案でいこうと決まりました。
表は「松虫の長屋」で、裏は「高台の家」。
もちろんですが、本編でそれぞれのストーリーを紹介しています。
そこから編集部の校正が入り、最終確認を終え、春先の発売を目指していました。
しかし、2人目の担当者も体調を崩してしまったのです。
偶然なのかもしれませんが、2度あったということは、現代社会の現実と考えるほうが普通かもしれません。
若い2人だったので、体調が戻ったら復帰して、バリバリ働いて欲しいと願います。
いや、「バリバリ」を付ける、私達世代こそが、その原因なのかもしれません。
いずれにしても、3人目の担当者とやりとりしながら、最終チェックがようやく終わったのは先月末。
遅れついでに、「高台の家」は先日撮影した写真に3枚程差し替えてもらいました。
1階のダイニング・キッチンで奥さんとお子さんが食事の準備をしている風景。
2階のテレビに支配されない空間「P室」。
ここで、ご主人が外を眺めているシーン。
そして、庭木越しの夕景です。
賞罰教育には必ず限界がきます。
褒めて貰えるからする。叱られるのが嫌だからする。これらが持続する理由はありません。
いつの間にか歳を取り、そんなことさえも考えなくなり、惰性で仕事をする……
それと比べれば、一旦仕事を休むことなど、大した問題ではありません。
若者の特権は、時間があることと悩みがあることです。
人生は、挫折、敗北、困難の繰り返し。しかし、諦めなければそれらは間違いなく全て糧になります。
「建築家と家を建てるという決断」ですが、建築だけでなく、クライアントの人生、私の人生も織り込んだつもりです。
発売は夏の終わりになりそうですが、彼ら2人にもこの本を届けたいと思っています。
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...