1985年のサザンオールスターズ‐1441‐
2017年12月21日
1985年のサザンオールスターズ‐1441‐
『houzz』という、建築家登録サイトがあります。
このサイトはアメリカ発の会社で、世界展開をしています。昨日、「松虫の長屋」を特集記事で取り上げてもらいました。
光庭と思いやりの「5段」の距離感。三世代家族の幸せを育む、築44年の長屋リノベーション
『houzz』からオファーがあり、ライターのkawaguchiさんから取材を受けました。
非常に的確で、また大げさになりすぎす、とてもよい記事だと思います。
他者に認めて貰う、特別扱いして貰うことは、仕事の遣り甲斐のなかでも、かなり大きなウェイトを占めていると思うのです。
初めての著書を出版させて貰いましたが、出版社が月曜日にプレスリリースをしてくれました。
産経新聞、時事通信、日刊工業新聞とそれぞれのweb版の中で、プレスリリース枠に掲載されていました。
毎日、多くの企業がこれだけ沢山のプレスリリリースをしていることを初めて知りました。
この高度情報化社会で、人に見て貰う、目に留まるということは、極めてハードルが高いことだと、反対に納得したのです。
こちらは、少し前に新聞記事でみかけた本。妻に購入を頼んでいましたが、なかなか届かずでした。
品薄になるくらい売れているのかも知れません。
『サザンオールスターズ1978-1985』
スージー鈴木(著)
音楽評論の本を読んだのは初めてですが、結論でいうとかなり面白かったのです。
「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」にサザンオールスターズが登場したのが1978年8月31日。
デビュー曲「勝手にシンドバッド」を、短パンにランニング姿で桑田佳祐が歌う映像は、何度も観たことがあります。
当時私は小学2年生。それがリアルタイムだったのかは定かではありません。
1982年の「チャコの海岸物語」のヒット時は6年生になっていたので、はっきり覚えています。
1978年に衝撃の登場をしたサザンオールスターズが、1985年「メロディ」という傑作が収録されている「KAMAKURA」というアルバムを発表し、活動停止に至るまでが描かれています。
サザンはコンサートに行くほどのファンではありませんでしたが、ここで紹介されていたアルバムの半分くらいは持っています。
カラオケが好きという程ではないのですが、いざ歌う機会があれば、「Ya Ya 」「ミス・ブランニュー・デイ」「「Bye Bye My Love 」「メロディ」などに頼る確率は高いです。
練習なしでそれなりに歌おうと思うと、メロディラインくらいは自然にでてこなければなりません。
8歳から15歳の時期に、サザンの音楽はいつもまわりに流れていました。
「勝手にシンドバッド」は沢田研二の「勝手にしやがれ」とピンク・レデイーの「渚のシンドバッド」をあわせたパロディだったとは全く知りませんでした。
コミックバンドのような扱いから、国民的バンドへと成功、成長していく過程を、日本の音楽史、洋楽の影響も含めロジカルに語られており、飽きることがありませんでした。
特に、日本語をロックに載せた功績は、過小評価されすぎだと著者は憤っているのです。
歌の聞き方は人それぞれです。
私にとって流行歌(あえてそう書きますが)は、その行間に自分の人生を投影しているものだと思います。いわば音楽日記。
この点で、鑑賞するクラッシク音楽等とは、楽しみ方が違うのではないかと考えています。
「胸騒ぎの腰つき」から「strawberry woman Don’t you go」まで。自分なりにsweet & bitterな、前期・青春時代を振り返っていました。
「メロディ」のイントロが流れてくると、やはり気持ちは一瞬で15歳に引き戻されます。1985年のサザンオールスターズは、1985年の自分でもあるのです。
King of Pop、マイケル・ジャクソンは映画「THIS IS IT」の中で、こう言います。
最初のレコーディングの音
観客のイメージどおりの
それに忠実にしたい
マイケルの求道者のような姿勢がとても好きです。
歌の中で、人は歳をとれないのかもしれません。
彼が自邸をネバーランドと呼びました。
アーティストは歳をとってはならない、特別な存在でありたいと、誰より願っていたのだと思うのです。
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...