お客様からのクレームはファンレター‐1450‐
2018年1月24日
お客様からのクレームはファンレター‐1450‐
今日の関東は大雪のようです。
普段降らない有り難さと、天の気まぐれを、思い知らされる一日になったかもしれません。
今週中頃には、関西にも寒波がくるよう。雪はどうなのでしょうか。
昨日は穏やかな晴天でした。
寒くなるとスポッチャに行きたくなるらしく、昨年のこの時期にも、娘と2人で来ていました。
卓球を習い出し、テニスも各段に上達していました。バックでもそこそこ返してくるのです。
卓球は、流石にかなり腕を上げていました。
自信がもてるものがあると、物の見方が随分変わるだろうと思います。
お気に入りのビリヤード。
たまに入った時の気分が忘れられないそう。
「インスタ映え」が流行語になりましたが、美しい写真を撮りたいという気持ちは常々もっています。
ビリヤードの球をきれいに並べてみました。
まずは素材の美しさが一番ですが、秩序も大切な要因だと思っています。
堺の中央環状店は途中退場が可能な店です。
昼は近くにある、カレーうどんの「得正(とくまさ)」へ。
ここのうどんを、娘も楽しみにしています。
初めは甘め、その後についてくる辛さ、スパイシーさが癖になる味です。
娘は、濃い、辛いが大の苦手。よって今回も肉うどん。
それでも、かなり満足していました。
大阪駅前第4ビルにもあるので、「得正」がチェーン店なのは知っていましたが、「福島上等カレー」も、同じ会社でした。
外壁に、色々とメッセージが張られています。
味一筋 夢一途
うまいの一言聞くために
作り続けて三十年
大阪一なら 日本一
生涯守るは この一品
皆、自分の仕事に精魂込めて生きているのです。
カレー店のトップシェアはCoCo壱番屋が圧倒的で、2位以下を大きく引き離しています。
現在はハウス食品の子会社となったはずですが、創業者の宗次(むねつぐ)さんが一代で築いたものです。
宗次さんと親しい方から聞いた話ですが、彼は壮絶な人生を歩んでこられたそうです。
親の顔を知らず、兵庫県の孤児院で幼少期を過ごしました。
その後親族に引き取られましたが、壮絶な貧困で、雑草を食べて空腹を紛らわせたこともあるそうです。
インタビュー記事が載っているサイトがありました。
経営者にとって、お客様は最高の先生です。お客様からのクレームはファンレターです。私は現役の経営者の時、毎日欠かさず3時間半の時間を費やして、お客様からのアンケートハガキを読んでいました。その内容が厳しければ厳しいほど、本当に役立ちました。
そう簡単に、出てくる言葉ではありません。
しかし、よく理解できます。
私の仕事は、多くても年に10名程のクライアントと建築を創っていくことです。
建築とは本当にお金が掛かるもので、やり直しはききません。よって、失敗など許されません。
若い頃は、このプレッシャーに押し潰されそうになりました。
しかし、「失敗しない」を目標にしていても、失敗が無くなることはありません。
これまでの仕事人生で一度「この現場には、100%、施主の立場に立ってくれている人が居ない」と言われたことがあります。
そこに至る過程で、言いたいこともありましたが、クライアントがそう思ったならそれが全て。それのみが真実です。
以来、少々のことがあったとしても100%を超えられるよう「180%、クライアントの幸せのためだけに働くしかない」と思うようになりました。
そして、どんなことがあっても退かないと決めました。
お客様からのクレームはファンレター。
余程暇な人なら別ですが、気にもならないのに、耳痛いアドバイスをしてくれる人は居ません。
やはり間違いなくファンレターなのです。
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...