日経新聞は面白かった‐1453‐
2018年2月5日
日経新聞は面白かった‐1453‐
今日から2月に入りました。
厳しい寒さは続きますが、徐々に日が長くなっていくことに、季節の進行を感じます。
1月の中旬に、
「Best of Houzz 2018 受賞おめでとうございます!」
というメールが届きました。
Bestとなっていたので、全ての中で一番だと思い、喜んでサイトを見に行くと、大阪のリビングルームというカテゴリーの中で選ばれたようです。
7枚の中の1枚に、「松虫の長屋」のリビングの写真がありました。
このcutは、写真家の平井さんが「2015年の Best cut」と言ってくれたもの。勿論嬉しいのですがちょっと微妙な感じもあります。
かなり絞られたカテゴリーなので、正直、betterくらいでしょうか。
火曜日の夜、久し振りに大学時代の友人と、梅田で会っていました。
お初天神通りの「ニューミュンヘン」が改修工事中で、別館的な「北大使館」へ。
この店のこだわりも生ビールです。
ここの生ビールは飲みやすく、やっぱり美味しい。
閉店の11時まで、2人で話し込んでいました。
彼は高槻でjamjamという設計事務所を経営する、いわば同業です。
彼とは、私が創業して3~4年目あたりは一緒に仕事をしていました。私がお願いして、アトリエmに来て貰ったのです。
設計、デザインのことをズバッと意見してくれる彼の存在は、本当に貴重でした。友人であり、パートナーでもあったのです。
同じく、時々アドバイスをくれる知人に、「seiundo」の社長がいます。
もうひとつ経済に弱い私に、以前から「日経新聞を読んだ方がいい」と勧めてくれていました。
あまりそういったことに興味がなく、グズグス言っていたのですが、ようやく昨秋から購読をはじめました。
確かに面白いのです。
日本経済新聞社という社名から、お堅い記事をイメージしていたのですが、アート、スポーツなどの記事も分厚く「流石」と言いたくなります。
サッカーの現役最年長選手、三浦知良さんのコラムがあります。
彼は勉強などしたことがないと書いていましたが、その含蓄ある内容の素晴らしいこと。
果たして勉強って、何なのだろうと思います。
「私の履歴書」は、著名人が1ヵ月に渡り、自身の半生を語る名物コラムです。
昨年の12月は、元プロ野球選手の江夏豊さんでした。
オールスター9連続奪三振、江夏の21球と、多くの伝説を残した名投手ですが、コラムは覚醒剤事件のお詫びから始まりました。
その生い立ちから興味深いものばかりでしたが、私が立ち止まったのは、こんな話のところでした。
1967年、阪神でキャリアをスタートさせた江夏投手は、2年目の1968年に、年間401個の三振を奪っています。
これは日本記録であり、メジャーリーグでのノーラン・ライアンの383個を上回ります。
この年、勝利数は25で最多勝も獲得。しかしMVPに選ばれませんでした。
この時から、人が評価をする賞には全く興味が無くなったとありました。
このあたり、彼の無頼漢な雰囲気に通じるところがあり、人生感を決定づけたのかもしれません。
401奪三線は、その数字が越えられるまで、時代がどれだけ変わろうとも、日本一、いや世界一かもしれません。
この絶対的数値を持つアスリートは、常に自分が世界一とも言えますし、実際そうです。
言い方は難しいのですが、世界一という甘美な重荷を背負ったまま、その後の人生を生きることになるのです。
しかし、大衆も、メディアも移ろいやすいものです。
グラウンドでカクテル光線を浴び、多くの観衆の目を引き付ける快感を味わったなら、それを越える体験はそう起りえないだろう。
行間から、そんなことを感じていました。
ちなみに、夕刊は産経新聞をとっています。娘が、読者投稿のコラムがいたく気に入っているからです。
結論として、日経新聞は面白かった。人のアドバイスはやはり善意で聞くものです。
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...