(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐6‐園長先生きたる
2018年2月16日
(仮称)トレジャーキッズたかどの保育園‐6‐園長先生きたる
寒い中でも、日が差せば見た目は春。
暦の上では立春を過ぎました。
「トレジャーキッズたかどの保育園」は4月開園。2月はめまぐるしく現場が進んで行きます。
定例打合せが週1回あるのですが、その前に現場を見て回ります。
2階は、3歳から5歳の園児室と大きなホールがあります。
屋外階段、屋内階段、そしてエレベーターで2階へアプローチできるのです。
1階のホールから中部を見渡すと、外壁がピンクになっています。
これは硬い発泡スチロールのような断熱材が吹き付けられたもの。外気に接する壁は、全て断熱が施されています。
奥へ歩いていくと、ヘの字に曲がっている所が0歳児室になる予定。
ここにトップライトから光が落ちてくるのです。
屋内階段から2階へ上がってみます。
右奥にみえるのがトップライト。この光が1階へ落ちるのです。
この日は、園長先生が初めて現場にこられ、ぐるりと案内させてもらいました。
トップライトの前には、曲面壁ができ、その上部にある窓から光がこぼれてきます。
向かいにはこの大開口があり、とても明るい空間です。
更に、最も大きな園児室と繋がれるようになっています。
合せて約80畳の大空間が生まれるのです。
園長先生から「お遊戯会の舞台として使えるでしょうか?」という質問がありました。
とてもいい舞台になると思います。
現場案内が終われば、仕事が終わりではありません。
そのまま現場事務所へ移動して、定例会議がスタート。
運営会社の担当者の方と園長先生。施工会社の現場所長と、電気設備、機械設備の担当者、そして私と田辺さんの7人で、打合せは4時間超。
途中、入れ替わり立ち代わり、他の業者さんもやってきます。
毎週金曜日の午後は、ほぼこの現場へエネルギーを費やしてきました。
建築で一番面白いのは、創り上げていく過程です。
そこにフォーカスしたのが「大改造!!劇的ビフォーアフター」でした。
全ての工程の、初めと終わりを全てVTRに収め、その素材を編集するのです。
諸事情により、レギュラー放送はなくなったのですが、匠的に言えば面白いに決まっていると断言できます。
この舞台がどうやって生れてきたのか、先生方、親御さん、なにより園児の皆さんに知って欲しいと思うのは、創り手のエゴでしょうか。
そのくらい現場は面白いし、過程が愛着を生むのです。
文責:守谷 昌紀
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...