松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐3‐必ず勝つ
2019年5月24日
松原/脳神経外科「うえだクリニック」‐3‐必ず勝つ
前回まで、医院の場所を南大阪と書いてきました。
移転をまだ公式にアナウンスする前だったからですが、晴れてその環境を説明できます。
近鉄、河内松原駅から北に商店街が伸びています。
この商店街は中高野街道で、守口と高野街道を結ぶ南北の主要街道でした。
駅から40m程北上すると、東西を走る長尾街道にぶつかります。
交差点には「阿保(あお)茶屋跡」の石碑があり、当時からの賑わいを知ることができるのです。
この長尾街道を西に200m程進むと国道309号線(内環状線)にぶつかります。
この交差点が「松原警察西」。
桜の御紋が輝いていますが、近くに警察があるのは、治安面においては何とも心強いもの。
その「松原警察西」と「阿保茶屋跡」の中央あたりに、現「うえだクリニック」はあります。
この長尾街道は、現在もよく整備されており、非常に人通りの多い生活道路なのです。
うえだクリニックの一番の特徴は、MRIやCTなどの最新設備を使った、脳神経外科の専門性です。
この日も多くの自転車とまっており、時折のぞく待合室は一杯でした。
より高度な診療機器を導入し、より快適な待合を備えたクリニックにしたい、という院長の動機がこの計画の推進力になりました。
新敷地は、現クリニックから約60m東に行ったところ。
院長は、以前近くの総合病院に勤めていましたが、この活気ある長尾街道がともて気に入っていたと言います。
私も何度か足を運びましたが「ここはベトナム?」と言いたくなるほどなのです。
警察の前から、クリニックの前まで渋滞が連なることもしばしば。
広い歩道は、ひっきりなりに人が行き交います。
現場は基礎が立ちあがり、いよいよ建方を待つ状態になりました。
その前に、埋設配管を埋める作業が続いていました。
現在も繁盛医院ですから、新しいクリニックを設計する私としてはプレッシャーも感じます。
クリニックの専門性、人柄、活気ある環境、そして最新の医療設備。更にクリニックは大きく、新しくなります。
これで発展がなければ間違いなく私の責任です。
長らくこの仕事をしてきましたが、「必ず勝つ」と決めています。
建築はかなりの金額が掛かりますし、やり直しはほぼ出来ません。よって、負けることなど許されるはずもありません。
その時に、一番大切なことはやはり「人」だという結論に至りました。
建築家・高松伸さんも「建築家にとって最も大切なものはクライアント」と言われていました。
私に友達は居ませんが、クライアントには大変恵まれているのです。
文責:守谷 昌紀
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...