「住吉区歯科医師会館」‐10‐光こそが神、仏
2019年9月20日
「住吉区歯科医師会館」‐10‐光こそが神、仏
先週の昼時「住吉区歯科医師会館」に寄ってきました。
撮影の確認の為ですが、秋の高い空にそのフォルムが引きたちます。
6月中旬に竣工写真の撮影をしたのですが、夕景が残っていました。
撮影の段階になり、地面に埋め込んである照明が点灯しないことが分かったのです。
監督にはすぐ来て貰いましたが、どうすることもできず、申し訳ないことに写真家にはその場で帰って貰ったのです。
その後梅雨に入り、この日までずれこんでしまいました。
暑かった夏を越えたジューンベリーは、一回り大きくなったでしょうか。
下草のアイビーは枯れている部分もあり、猛暑の影響がこんなところにもでています。
昨日の夕方、写真家はすでに到着していました。
このカットが5:25pm。
事務局の方には何度も撮影日の変更をお願いしたりで、申し訳ない限りです。
会議の準備をしてある机を、少しの間移動させて貰い撮影の準備に入りました。
昨日の日没は6:00pm。
夕景は、日没から20分くらいの間が勝負です。
6:18pm。
光が浮き出し、良い感じになってきました。
このあたりがメインカットでしょうか。
6:23pmには、ここまで光は落ちます。
最後に私も正面を1カット抑え、無事終了しました。
撮影には私が立ち会った方が良い写真が撮れます。
理由を説明するのは難しいのですが、一番良い写真を撮りたいと思っているのが私だからです。
当社の人手不足もあり、全てのスケジュール調整から、現場の掃除までを私がするしかなく……
そんなこともあり、6月の時はかなり頭にきていたのです。
何でもそうですが諦めたら終わりです。
敵わなければ何度も、何度もトライするのみ。ただ、それをクライアントが受け入れてくれるかは別問題ですが。
特別な能力を持っている訳ではない私が、何とかここまでやってこれた一番の理由は「しつこさ」だと思っています。
光によって建物がここまで表情を変えることは、いまだに新鮮な驚きです。
そんな場面に立ち会える可能性があるからこそ、しつこく、しつこく仕事に取り組めるのです。
昨日は、天の神さまが素晴らしい光の演出をしてくれました。
教会のステンドグラスから落ちてくる光を神々しいと感じるように、人は光自体に神を感じるのかもしれません。
仏教においては、山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)の通り、全てに仏性が宿るので光もまた仏です。
いずれにしても、大きなご褒美を貰った気分なのです。
文責:守谷 昌紀
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...