ひたちなかの家

2014年11月5日

ひたちなかの家④

本日玄間の木製ドアの吊り込みのため打ち合わせに行ってきました。

現場も追い込みで、後10日程で完了予定です。

外部も左官、笠木等が未完ですが大体仕上がってきました。

東南部外観。


少し寄って。



なんかガルバがハレーション起こしちゃってるなぁ…こりゃだめだ!

正式にアップすればなおるみたい?

南側玄間部

正面パラペット、外壁は未完ですが左官のラフな櫛引き仕上げになります。
他3種のコラボはブラックの木目調サイディング+シルバーのタテ張りガルスパン+玄関正面と軒裏の杉タテ羽目張りです。右下には玄関ドアを吊り込むべく、職人さんが加工しております。ドアは杉の外壁と同面で逃げがないため、またまたくご苦労をおかけしておりますな!


軒天と外壁の取り合い。いつも格安な工事費で無理を言い、ご迷惑をおかけしておりますが、そのうち恩返しの仕事をしていただきたく思っております。


玄間東側。

この大判サイディング部分がジョリパットの櫛引き仕上げとなります。又、スリット窓の左側の開口部(ポーチ部)には、木製のタテ格子がはめ込まれます。
最近、同一面で素材を変えている例を見受けますが、やはり躯体を分けて素材を変えないとおかしいと思いますね!

和室東側の開口部。

内部。

リビングから和室方向。


和室東面の窓。横スベリ出シサッシュ+引き込み障子。


同上ディテール。

以上、本日の現場の状況でした。次回は完成時になりますので、お楽しみです。 (続きを読む)

先日の進捗状況

2014年6月5日

http://www.yoshio-architect.jp/2014/06/05/先日の進捗状況/

リンクできないのですね…ご面倒でもコピペでお願い致します。 (続きを読む)

今日の進捗状況。

2014年5月20日

『薄井沢夏の家』仕上が佳境に入りました。

ようやく上部壁も張り始まりましたね!

今日は玄関の木製建具の釣り込みです。

材も仕事もウルトラA級でやってくれました。M住工のSさん、まだまだ良いお仕事してくれてますよ!

写真の左側が下になります。左に90度回転ですね。

この扉は両開きなので左側にもう一枚左右対称に入ります。

半円の部分はガラスが入ります。





西部外壁の様子。


玄関の木製建具です。なぜアルミサッシュにしない?言わずもがなです。

玄関は主人公の証。サッシュメーカーのデザインはご勘弁願うところですね。




玄関ドア。


リビング。


壁が仕上がり、床の見えたリビングです。ブビンガの一枚板は半端ないです。

リビング西面。

ブビンガの床板は、周囲の桜フローリングとの境界を明確にするため、端に真鍮の薄板(FB)を取り付けています。

ブビンガ。

天井の取り合い。

壁と天井は連続した杉板張りです。この部分の取り合いはシンプルに納めないと一体感が出ません。なので、目地を付けて軽い取り合いにします。


リビングその他です。
東面。


ダイニング側。


同上逆の見返し。


螺鈿の間の低く抑えた開口。


とりあえず今日はここまでです。 (続きを読む)

進捗状況②2014/05/15

2014年5月16日

『薄井沢夏の家』今日までの進捗状況を報告いたします。

外回りは外壁を張り始めたところで、後4~5日掛りそうですね…建物が3棟合体したプランなので普通の家の3倍くらい面積があるようです。


予算の都合上、既製品を使用したため色が薄目ですが、いた仕方ないです。


内部的には、ほぼ大工造作工事が終了間際で、内装工事が後3~4日、順次建具・家具工事と進む予定です。


和室は左官工事の京壁と障子他木製建具が入らないとピンと来ないと思われますが、リビングとともにアップしてみます。


外観西南面


西南面の外観です。既存に塞がれて見えませんが、腰部の外壁が張られました。上部は木目系ブラックのタテ張りとなります。

予算が予算だけに、素材は既製品で我慢?となりますが、その程度ではへたれる外観ではありません!


リビング西面


リビングは南側壁から勾配天井まで通しで杉の小幅板張りで、その他はホワイト系の壁となります。大黒柱に化粧梁が掛かり、これから大黒柱の袖に床から梁下まで繊細な袖格子が取り付くと云った、和モダンな空間になります。

最近やたら腰壁に板を張る内装を見かけますが、短絡的に品がなく、違和感を感じますね…アウトです。


大黒柱と化粧梁の構成。



和室『螺鈿の間』の欅の造作。


床の間の構成です。床の間と床脇が続き、床脇には正面ベニヤの部分が照明BOXとなり、上下のBOXに照明が入り込み上下から光のシャワーが降り注ぎ、正面に障子がFIXで入ります。光源はBOX内に隠れていますので見えません。この辺りがキモか?

床框は欅ですが拭き漆風のブラックとなります。床の間床は龍ビンの薄縁敷です。予算がないのによく頑張ったよね~…。しかし、オーブ見たいのが飛んでてコワッ!



床框と削り丸太の床柱の構成。ともに欅材。床脇地板も欅の無垢材です。



床脇の構成。正面ベニヤ部は照明BOX内部で、白の塗装が施され、前に障子が入ります。落ち天井は杉柾一枚板ですが、これはさすがに練り付け合板です。



天井の構成。



天井は杉柾敷目の平行竿縁交互張りです。竿は杉削り丸太を抱き合わせにしたちょっと変わった造り。優しい感じです。

以上、今日のレポートでした。

次回は完成した姿になるかな…? (続きを読む)

進捗状況2014/04/17分

2014年5月16日

『薄井沢夏の家』現場レポートです。
久々の現場レポートです。昨日の現場の様子を…。

屋根仕上げ(ガルバタテハゼ)も完成し、ただいま内部造作の追い込みです。

少々厄介な造作は和室廻りで、繊細な数寄屋の趣を、総欅で造ろうなどと、とんでもない着想の元、初の欅による数寄屋に挑んでますが、大工さんは四苦八苦してます。

もともと暴れの大きい欅ですから見付33mmの鴨居を隙間なく柱に取り付けるのは至難の技でして…。たぶんこれが最初で最後になると思います。

そのあたりを外観とともに写真でアップします。


南東側外観


南側は、左の既存建物を解体しないと全貌は見られません!残念。


北側全景



北西側の全景です。東西のボリュームが半端ないため、相当引いて撮影しないとフレームに入りきれません。

上部の丸窓部分はロフトとなります。西棟は二つのゲストルームとシアタールーム、和室の構成となります。切り妻部分は、両ウイングをつなぐコネクションホールから北側につながる浴室棟となります。


北東側



北東側からのショット。全体が入りきりません。

東棟の切り妻部分はカーポート。片流れ部分は、玄関、LDK、寝室等です。


玄関内部



まだ下地の状況ですが、カーポート側の玄関東面です。

右側のスリット窓の窓台膳板。




和室の造作廻り。



ブログの冒頭にもあった、和室の厄介な造作廻りです。
105mm角の柱には大きな面(面腰9mm,面巾12.7mm)が取られ、その面の真ん中に鴨居が取りつく『面中納め』と呼ばれる、最も高級で最も難しい仕事です。ウルトラA級の腕のある大工さんでないと出来ないお仕事です。
これを欅で仕上げる自体が少々無謀ですね!大工さんは頑張りましたが!

鴨居上部には胴付きが開かないよう、全ねじボルトで柱を引っ張っております。




これは東側窓のハッカケ鴨居の納まりです。鴨居が見えてくるのは、面の部分の9mmとその上の見付3mmの面のみで、厚みの部分は壁の中に入って見えなくなります。繊細な線を見せるディテールですね。

南西側外観



南側外観は既存に塞がれて全体が見えませんが、雰囲気だけ…。



次回は外壁完成時にでも又アップいたします。 (続きを読む)

日光杉の製材

2013年11月30日

薄井沢夏の家現場レポートの続き。
去る10月28日に切り出した日光杉を、11月7日に材木店で製材してきました。
リビングに使用する、化粧梁材の木取りをしました。



丸太から少しづつ挽いて製材。




下が木取りされた化粧梁。仕上がり寸法より10ミリ位大きく木取りする。




一級建築士事務所 林芳雄建築設計室
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草庵茶室の設計メモ3

2013年10月24日

で、完成した外観がこのようになります。
自分が納得いく建築を表現するためには、現場監理と合わせて欠かせないプロセスです。
職人さんも自分の世界に凝り固まっている方とはコンセンサスが困難な時も有りますが、こちらが根気良く何度も説明すれば、最終的には理解してくださり、良い仕事をしてくださいます!気持ちが一つになった時が一番嬉しいですね~!



にじり口



渡りよりにじり口方向を見る



西側全景



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草庵茶室の設計メモ2

2013年10月24日

前の図が平面詳細、でこれが垂直方向の断面詳細。
部分のディテールなので間取り・高さとかの寸法は合わずに、部分の詳細寸法と納まりが全てです。
この断面は、にじりから掛け込み天井、突き上げ窓~落ち天井~床の間までの詳細です。3帖台目の小間ですが、天井も真、行、草の三部構成となっております。


断面DETAIL


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草庵茶室の設計メモ1

2013年10月24日

小間(草庵)のお茶室は千利休の時代から存在しますが、相当に難しいです。良いものも、そうでないものも有りますし、高さと材料の寸法から言いますと、一般の和室の80%位?しかも、製材した角材と違い、丸太系が多いので元末(上下)の直径寸法が異なってきます。
流派による違いも有りますが、最終的には基本を習熟した上での設計者の細部に渡るセンスで決まります。
こう言った建築は『些末拘泥主義』…些細な事に泥のように拘らないと、出来ない究極のデザインです。糸のような細かい寸法にも…なので、このような図面が必要となります。



平面DETAIL


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一級建築士事務所 林芳雄建築設計室

プロフィール

一級建築士事務所 林芳雄建築設計室

あなた好みの空間を私独自の調理法にて…

1981年に事務所を開設以来、長年研究していた現代数寄屋建築及び住宅を中心に設計監理業務に携わっております。家族の笑い声と陽だまりに満ちた、『和モダン』がテーマです。 ご相談は無料ですので、お気軽にご...

一級建築士事務所 林芳雄建築設計室の事例

  • 『久部の住まい I邸』

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  • 『ぐるまん野州男』

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