取付@山手のHさんのチェリーのカウンター下収納
一昨日に続いて昨日も取付工事でした。私はHさんに挨拶と打ち合わせだけさせて頂き、クレミルへと戻ります。
今回の家具と取付はかなり大変な作業だと思われましたが、村上君と金井君で、きちんと仕上げてきてくれました。感謝しています。
どのあたりが大変だったのかと言うと、Hさんのお宅はマンションなのですが、フローリングはチェリーのような赤みの強い色で、お持ちのほかの家具は家具蔵さんの家具でまとめられています。
でも、キッチンの対面カウンターだけがタモの集成材で、少しこげ茶色に塗装をされていて、さらにウレタン樹脂の塗膜でツヤがある仕上がりになっているのです。このツヤ有仕上げは汚れや傷には強いのですが、使い続けていくと、ひっかき傷などができた時に白くスジなったり、ツヤがその部分だけ無くなったりして、意外と木の内部まで傷がつきにくくても、表面の樹脂の傷が目立ったりします。
それがHさんは気になってしまうということと、また、対面カウンターの下に収納を作るにあたって、もう少し奥行を深くしてA4のファイルがしまえるようにしたい、という2つのご要望がありました。
そこで、カウンター下収納を作ると同時に、対面カウンターも上からチェリーの無垢板を被せてしまおうということに。
そのカウンターは、オイル塗装だとやはり不安が残るということで、ウレタン塗装にしたのですが、ツヤを消すことでオイル塗装に近いツヤ感と質感に仕上げています。
それで、そのカウンターを被せるにあたって、現地の対面カウンターハッチ部分の木枠に合わせて、チェリーの無垢板を欠き取ったり長さや幅を調整したりするのに、一度うすい合板で型を取って、その場で方に合わせて成型して行く、と言う作業が大変だったのでした。
さらに、カウンター下収納内部にもコンセントを増設したいということで、カウンターの上にあるコンセントを分配して、カウンターの下に持ってくることに。幸い、対面カウンターが壁を分断する構造ではなかったので、壁内を通してコンセントを増設することが可能で、すっきりと納まったのでした。
これで今までカウンターの上に出たままになっていた、ルーターやモデム類がすべて収納の内部にしまうことができるようになりました。
もう1回お伺いさせて頂いて、ハッチの枠がこげ茶色だったところをオフホワイトに仕上げ塗りをして完成です。
Hさん、引き続きよろしくお願い致します。
今井 大輔(フリーハンドイマイ) さんの記事
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