ダイニングテーブルのメンテナンス2013
落書きをして、汚れてしまっていますね。ちなみにこのテーブルは、ちょうど今年で10年目、天板は、当時会社にあまっていたケヤキの突き板で作ってオイルを塗って仕上げています。
今年もあと2日で終わります。毎日ご飯を食べて、拭き掃除をして、ご飯を食べて、お勉強をして、ご飯を食べて、落書きをして、ご飯を食べて、仕事をして、と一緒に暮らしてきたテーブルさんのメンテナンスをします。
この方法は、フリーハンドイマイの方法と言うよりは、イマイダイスケのオリジナルのメンテナンス方法で、ちょっとラフですが、油汚れもきれいに落ちるのです。
まずは、いきなりヤスリで研磨しても、染み込んだ油汚れで消しゴムのカスのような汚れがぽろぽろと出るばかりで、木の表面はきれいにならないので、食器用洗剤とスポンジで洗って汚れを分解。
マグカップの内側の白さと比べると洗剤の白さがなくなって黒ずんだ汚れが取れているのが分かりますでしょうか。
続いてちょっとゆるく絞ったふきんで水拭き。泡を取ってさらに洗剤がきちんと取れるように水拭きを繰り返して、最後は固く絞ったふきんで水拭き。
こうして掃除をするとクレヨンとかマジックはだいたい落ちます。
そして、乾燥。
表面がしっとり冷たい状態だとまだ乾いていません。さらっとして冷たさがなくなったら乾きましたの合図です。
乾いたら、400番の細かい目のサンドペーパーで研磨します。耐水ペーパーじゃなくて良いです。私達は通常3M の400番を使っています。この細かさがちょうど良いのですが、なかなかホームセンターなどでは売っていないので、よく売られているFUJISTARやRIKENの場合は、もう少し細かい600番などでも良いと思います。もしくは、それほど細かいものがなければ、400番同士をこすって、少しやすりをつぶしてしまうのもひとつの方法です。
がんばれ、チアキ。この仕事は一番年若の仕事なのです。
研磨し終わった様子。全体が少し白っぽくなってみすぼらしくなってしまいました。研磨した粉は手で軽く払う程度でよいです。
オイルをすり込みます。いらないシャツなどを小さく切った布切れ(できれば綿の布)にオイルをつけてすり込んでいきます。私達が使うのはイギリスのワトコオイルですが、メーカーはどこのオイルでも良いです。オイルがなければオリーブオイルでも良いですので。布もなければキッチンペーパーでも良いです。
今回私はキッチンペーパーにワトコオイルです。
オイルは匂いがしますので、換気良くして行ってください。(ワトコはとても甘いにおいです。)
すりこめ、すりこめ!
白っぽくなった部分は特に念入りにすり込め!
よくすり込んだら、すぐに拭き取ってしまって良いです。こちらもいらなくなった布切れで。触ってもオイルがつかないくらいよく拭き取ります。
オリーブオイルの場合は、乾きにくいので、よくきちんと拭き取ります。そうしないといつまでもベタベタしますので。
乾拭きしたあとに、1~2時間ほど放っておいてさらに乾かします。落書きはきれいに消えました。
それから、無垢の天板の場合は、乾いたと思っても内部に染み込んだオイルがまた表面に浮き出てきます。拭きとって、1時間くらいしたらまた乾拭きしてください。そして、さらに1時間後に乾拭き。このくらいで浮き出てくるのは納まると思いますが、天板に顔を近づけて表面を見てプツプツと液体が出ていなければ、OKです。さらに1~2時間風に当てて放っておきましょう。
何もかもの汚れが消えるのではなく、新品になると言うほどではありませんが、気持ちが良いくらいにきれいになって、手触りもすべすべになります。
これで気持ちよく新年を迎えることができますね。
今井 大輔(フリーハンドイマイ) さんの記事
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