【世界のトレンド】鉄骨や鉄筋コンクリートよりも木造の高層建築物を

2009年に完成したロンドンの9階建て木造高層マンション「Murray Grove（マレイ・グローヴ）」、2013年に日本人建築家の坂茂が設計したスイスの木造７階建てビル「タメディア新本社」など、今、世界各地で次々と木造の高層マンションや高層ビルが建てられている。

また、スウェーデンのストックホルムでは、34階建ての木造高層マンションの建設がコンペで提案されており、選ばれると2023年に完成する予定だ。

34階建ての木造高層マンション（C.F.モーラー社）
C.F. Møller

残念ながら、日本の場合は法規制により、このような木造による高層建築物というのは、実現不可能だが、なぜ今、世界では木造の高層建築物が注目されているのだろうか？

21世紀は高層建築物を木造で建てる時代！？

木材は軽量で強度があり輸送のエネルギー効率も高い。耐火性にも優れており、二酸化炭素を吸収する。環境保全が重視される現代に、建築にもエコ意識が加わり、木造建築が再評価されているというのだ。

カナダの建築家マイケル・グリーンは、TEDで「なぜ木材を使って高層ビルを建てるべきなのか（日本語字幕付）」を語っている。その彼も現在、バンクーバーで30階建ての木造高層ビルのの建設を提案している建築家の一人である。

動画：マイケル・グリーン: 「なぜ木材を使って高層ビルを建てるべきなのか」

高層ビルを建てようとしてますか？鉄骨や鉄筋コンクリートを構造物の中心として考えるのは止めて、木を使いましょう、と建築家のマイケル・グリーンは言います。 興味をそそるトークで、木構造でも30階に及ぶ安全な建物を建てられることを細かく示すだけでなく、こうすることが必要だと語ります。