今年の課題は・・・

こんにちは、堀です。
１級建築士　設計製図試験を１０月に控え、ついに課題が発表されました。それは「市街地に建つデイサービス付き高齢者向け集合住宅」というものです。

現在　日本では高齢化が進み、こういった施設も各地で多く建てられています。今後も需要は増えると思われる、そんな社会状況を反映しての出題とも考えられます。
バリアフリーへの配慮はもちろんのこと、送迎車用のスペース、デイサービス部門では利用者と管理・サービス側の動線への配慮も必要です。
集合住宅へとデイサービス部門への出入り口の分け方、それぞれのセキュリティ対策についても出題が考えられます。
今回は、平面図が３枚（１階・２階・基準階）出題予定の模様。梁伏図や矩計図は無いようですが、同様の住戸が連続する集合住宅部分を描くのに少々手間取りそうです（内部プランは一部省略可能なのですが）。


さりげなく（？）入っている「市街地」という言葉も気になる所。環境のよさそうな郊外でなく、利便性を求められてなのか。だとしたら周囲の環境によってはプライバシーについても考える必要がありそうです。


さらに今回、（基礎免震構造を採用した建築物である。）ということも合わせて発表されています。
免震構造とは、建物と地盤の間に免震装置と呼ばれるものを設置して、振動的に絶縁することで、建物に揺れが伝わりにくくし、変形等を抑える構造です。その構造上、地震の際には建物（基礎）と地盤の間に大きなずれが生じるため、敷地境界線と建物の離れや、外構（駐車・設備スペース等）との位置についても配慮が必要です。
構造図ではなく配置図・断面図での表現の他、計画の要点（記述問題）での回答も求められるかもしれません。


前回は「道の駅」という用途に意表を突かれましたが、今回は複合用途のみならず「基礎免震構造」という点で若干動揺しております（汗）。が、まだ時間はあります。
あと２か月、この課題に絞って、一層努力していきたいと思います。まずは今夜、学校で課題の説明会です！