金利上昇を睨んでか?幅広い層でフラット35への借り換えが増加中

長期固定金利の住宅ローンを提供しているSBIモーゲージによると、2012年第4四半期において「フラット35」への借り換えが顕著に増加(※)したようです。

※SBIモーゲージにおける直近3ヶ月(12月~2月)の対前年度比較による。件数申込件数ベースで172.3%増加、実行件数ベースで184.1%増加。SBIモーゲージ調べ。

SBIモーゲージでは、2013年2月に住宅ローンの借り換え融資を実行した同社顧客307名を対象にアンケート調査を実施しました。これからの金利情勢を踏まえて参考にしてはいかがでしょうか。
 <調査概要>
調査期間: 2013年3月23日~2013年3月24日
調査方法: 電話での質問形式
有効回答者数: 174名(回答率56.7%)

変動金利や短期固定金利の住宅ローンから借り換える人が4割

家結び
「どのような金利タイプの住宅ローンから『フラット35』へ借り換えましたか?」の質問に対して、「変動金利」および「短期固定金利」からの借り換えが全体の41%を占めた。

変動金利や短期固定金利は一般的に長期の全期間固定金利よりも低いため、全期間固定金利の「フラット35」に借り換えると月々の返済額が増加する可能性があるのだが、月々の返済額が増えても借り換える人がいたようだ。

変動金利が上昇する前の今が借り換え時との見方

それでは何故、月々の返済額が増えても借り換える人がいるのだろうか?SBIモーゲージでは、フラット35に借り換えた理由を聞いてみた。

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回答は、「長期金利が下がったから」が52.6%と最も多く、「市場金利が上がりそうだから」の26.3%など、最近の金利水準が全期間固定金利への借り換え時と考えた人が多く、「当初の固定期間の終了などで金利切り替え時期だったから」との回答が10.5%と続いた。

確かに2012年度は、国債の金利に連動して「フラット35」の金利が低水準で推移していた。また、アベノミクスのインフレ政策が具体化してくる前の今が、住宅ローンの借り換えの好機だと判断した人が多かったようだ。

近い将来、金利は上がる

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また、今後の金利は「上がると思う」が60.9%、「どちらかというと上がると思う」が26%で、合計86.8%の人が将来的な金利上昇を予想していることがわかった。

今後の金利変動次第では大きなリスクとなる

「借り換え前後で住宅ローンの返済額はどのように変わりましたか?」の質問に対して、以下の回答が聞くことができた。

全期間固定金利から全期間固定金利への借り換え

全期間固定金利から全期間固定金利への借り換えの場合、金利差によって総支払額と月々の返済額を減少させることができる。
総支払額については、借り換えの金利差や、借り換え後の返済期間によって大きく異なるものの、今回の調査では、最大で1,695万円もの削減効果を得られた人もいた。

変動金利から全期間固定金利への借り換え

変動金利から全期間固定金利への借り換えの場合、短期金利よりも長期金利の方が高いという特性上、借り換えによって月々返済額が上昇する可能性がある。しかし今回の調査では、月々の返済額が増加するにも関わらず全期間固定金利「フラット35」へ借り換えるメリットを受けたいという需要が増加していることがわかった。

月々の返済額で見ると、最大で64,915円増加した人もいたが、それでも金利変動リスクがない全期間固定金利へ借り換えるべきだと判断したようだ。今後の金利変動が大きなリスクであると捉えている人が多いことがうかがえる。

幅広い層に住宅ローンの借り換えが浸透

住宅ローンの借り換えは、金融リテラシーの高さや投資経験の有無とは深く関係せず、広く一般の消費者に浸透している。住宅ローンは長期で借りるローンなので、金利によって払う額も大きく変わっていきます。

住宅ローンを選ぶ上で金利比較は必須の条件ですが、いくつもの種類の住宅ローンがあって何が自分にあっているのか分かりにくくなっているのも事実です。

しっかりと自分にあった金利タイプを選んで、返済プランを組み立てていきましょう。

住宅ローンのフラット35ならSBIモーゲージ株式会社

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