「宝塚 RC打放しの家」‐8‐答え合わせ
2015年11月12日
「宝塚 RC打放しの家」‐8‐答え合わせ
【Events】
■■■12月12日(土) 2:00pm~4:00pm 天六・住まいの情報センター5Fにて セミナー開催「○○と一緒に暮らす」■■■
ようやく足場がとれました。
初めて建物の全容を見る時、緊張もありますが、やはり心躍ります。
西側道路を下りながら、全体を確認。
敷地を読み解けていたのか。自分達の提案は正しかったのか。答え合わせをするような感覚でしょうか。
季節によって、太陽高度、日の出、日の入りの位置は正確に分かります。
冬は取り込み、夏はそれらをいかに防ぐか。
代わらぬテーマですが、この家は内外コンクイリート打放しの為、特にそれらが需要だと考えました。
正面の西側は閉じ、メインの空間は南に開いています。
1階はダイニングキッチン。
キッチン設置の前ですが、床材が貼られ、空間の雰囲気が出来上がってきました。
2階はP室と呼ぶ部屋。こちらは広いバルコニーと、深い庇に囲まれています。
P室の「P」に深い意味はありません。空を見上げたり、雨を眺めたりする、余白の部屋なのです。
バルコニーのコーナーには開口を切ってあります。
南の隣家を気にせず、南東に広がる大阪平野を見下ろす為のものですが、 紅葉した桜が、季節を視覚で感じさせてくれるのです。
この敷地は、東にも道路がありますが、4mの高低差があります。
クライアントは坂のある街を探し、この土地を選びました。住まい手が求める景色、風景とは。
それらを感じ、実現する為に、設計という仕事があるはずです。
「本当にかっこいいですね」と何度も言ってもらいました。私もそう思います。
残すは外構工事のみ。建物外の部分でありながら、街に一番近いのが外構工事。最後の総仕上げとも言えます。
建築とは、クライアントとの共同作業です。思いのずれがなければ、失敗はないはずです。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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アトリエmの現場日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...