潰さずに解く‐1222‐

2015年11月20日

潰さずに解く‐1222‐


 晩秋と言うにはそぐわない暖かさです。

 先週の金曜日は秋の奈良を訪れました。



 猿沢池の東にある荒池。

 灌漑用に作られたそうですが、池越しに興福寺の五重塔を望みます。


 天気は生憎でしたが、奈良公園も色づき始めといったところでしょうか

 年々紅葉が遅くなり、季節感も変化していかざる得ません。



 シカも冬支度か。盛んに葉を食んでいました。

 葉を食べるだけで、何故あれだけの体を維持できるのか。好き嫌いなく、何でも食べなさいと言っていますが、果たして本当なのでしょうか。



 奈良に来たのは、日本建築家協会の支部大会に参加するため。

 メイン会場となったのは、荒池に面して建つ奈良ホテルです。皇室の常宿でもあるのです。



 完成は1909年、明治末で、東京駅でも知られる辰野金吾の設計。



 その格式を求め、多くの著名人も宿泊しています。



 奈良市街にある奈良基督教会も、今回会場の一つでした。礼拝堂は、1930年に完成しています。

 欧米から見ればおかしいかもしれませんが、この入母屋造りの教会で、信心を深めたのです。

 「古都奈良の文化財」は1998年に界遺産に登録されました。これは多くの寺社建築が主役です。

 建築の粋を集めた五重の塔も、巨大な奈良の大仏も、より不安定な世の中で、心の平静を求めてそれらは建造されました。

 現代に、更に大きな大仏をという話にはなりません。そのくらい安定した世の中という証でもあるのです。

 しかし、テロ関係の報道がない日は、未だありません。「戦争状態にある」というフランス大統領の発言を聞くと、やはり心穏やかなりません。

 仕事の場で、もし互いが望めなければ、関係を「解く」という方法があります。これが契約解消です。もし、会社を潰しにかかるとなると、また別次元の問題になります。

 関係を持ちたくないなら、憎みあう前に、せめて解くことは出来ないのか。

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ 

 鉄血宰相と言われたビスマルクの言葉ですが、現代という歴史に学べないものかと思うのです。


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プロフィール

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夢は必ず実現する、してみせる。

一級建築士  守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...

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