築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐7‐無い所からなら別
2017年10月28日
築80年、住吉の長屋を「碧の家 」に〈リノベーション〉‐7‐無い所からなら別
今日は雲ひとつない秋晴れでした。
快晴の定義は、雲の量が全天に対して1割以下。今日は0だったので完全なる快晴でした。
週末の嵐が嘘のような天気ですが、それが自然というものです。
どの現場もですが、台風と秋雨前線の停滞で外壁工事がやや遅れ気味。
今日の目的は、本格的に工事が始まる外壁の色を決定することでした。
直射が当たる壁にあてたり、影の部分にあてがったりと、慎重に検討し、残った見本がこの2つ。
どちらになったかは、完成後のお楽しみということで。
工事も終盤に入り、棚の割り付けなどの詳細を詰めてきました。
ようやく階段が完成しました。
踏面210mm、プラス蹴込30mm、蹴上200mmの登りやすい階段です。
かつ美しく仕上がっていると思います。
元の階段と比べると、その差は一目瞭然。
重力のある地球で、3m上に登り、そこで暮らすということは、かなりの危険が伴うということです。
3m、木登りする姿を想像して貰えれば分かりやすいでしょうか。
それを安全に、スムーズな移動を可能にするのが階段です。
初めからあれば、階段の有り難さを感じることはありませんが、無い所から出来上がったならそれは別。
クライアントには、 何度も現場用のハシゴで登ってもらったので、「感激もひとしおですね」という話をしていました。
これなら、お母様にも上がってもらえそうということで、次回打合せに参加して頂くことになりました。
階段室から出ると、2階は大きな1室空間です。
そして、右上に見えるのがロフト。
この高低差は2.5m。ここはハシゴでつながります。
重力のある地球において、上下の動線は常に重要で、腕のみせどころでもあるのです。
文責:守谷 昌紀
◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...