家は星座に似ている<羽曳野の家>‐1448‐
2018年1月16日
家は星座に似ている<羽曳野の家>‐1448‐
2018年初めの取材は「羽曳野の家」になりました。
竣工は、2016年の6月ですが、三男君はその2ケ月後に誕生。
webサイトにUPしている写真は更にその半年後の写真です。
この時は、奥さんが抱っこしたり、寝かしつけをしながらご家族6人での撮影で、とても賑やかだったのです。
その時以来の訪問で、丁度1年振り。
このあたりは住宅街のはずれに位置し、とても環境のよいところです。
まずは、次男君が笑顔で出迎えてくれました。
三男君も1歳半になり、すっかり大きくなりました。
取材クルーは、編集者、ライター、カメラマンの3名で、うち2名は東京から。
住宅誌のライターは女性が多かったので、男性は初めてかもしれません。
他には旅の記事も書くそうで、取材の合間に、旅話で盛り上がっていました。
余談ですが、小笠原諸島には空港がないそうで、最もハードルが高いことが分かったのです。
ご主人への取材は、リビングのラグの上で。
冬でもとても暖かいと答えてもらいました。
冬は建物奥深くまで日が差し込み、夏はできるだけ日を入れないことに拘って設計してきました。
朝に暖房を入れると、その後は不要とのこと。
ウッドデッキも、うまく内と外をつないでくれています。
一旦減額で無くなったのですが、奥さんの「DIYででも」という熱意が、実現につながりました。
ロフトにあるガラス瓦は、ライターの人も「初めて見ました」と。
瓦屋根が減っているからだと思いますが、シンプルに光を取り入れることが出来る優れた材です。
その奥に見えるのはご主人の書斎。
だったのですが、次男君の遊び場となりました。
彼は電車好きで、プラレールが常設されているのです。
取材陣に好評だったのが、キッチン後ろの収納。
冷蔵庫、電話も含めて、全て引戸の後ろに隠されています。
スチールラックに2種の収納カゴで、とても上手に、美しく収納されています。
水色のカゴは百均のものだそうですが、カラーのテイストを統一するだけで、全く違う景色になるものです。
撮影の皆さんから色々褒めてもらいましたが、やはり奥さんの小物選びのセンスが光っていると思います。
奥さんはいつも謙遜されるのですが。
紺のラグ、紺のタイル、紺のクロスに紺のイス。
水色のカゴに、水色のクロス。
ラグ、洋服等も、チェック柄が多かったのも奥さんの好み。
物に意思はありませんが、ストーリーを与えてやるとそれぞれが、つながり輝きだします。
夜空の無数の星から、神話というストーリーを見つけるのに似ています。だとするなら、出来上がった家は星座といえそうです。
ライターから奥さんへ「なぜ守谷さんを選ばれたんですか」という質問がありました。
私が前にいては答え難いと思い、席を外そうとすると、即答でした。
「私とお誕生日が一緒だったんです」
365分の1なので、光栄なことですが、少しずっこけたのです。
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...