サッカーとワールドカップの魅力‐1497‐
2018年7月6日
サッカーとワールドカップの魅力‐1497‐
火曜日は多くの人と同様に、早朝3:00に起きました。
前日は21:00に寝たので睡眠は6時間。準備万端です。長男は定期考査中にも関わらず、4:00起きで後半から一緒に応援しました。
結果と内容は私が書くまでもありませんが、本当に惜しい、悔しい試合でした。
優勝候補の一角で、FIFAランキング3位。フランスとオランダ、ドイツに挟まれた人口1100万人のベルギー。チョコレートとビールで知られ、東京都民より少ない国民の代表は、史上最強の呼び声通り本当に強かった。
多くの選手がプレミアリーグ等のトップチームで主力を張り、それが控え選手までに及んでいるというチームです。
日本も、控えに本田圭佑がいるという時代になりましたが、層の厚みは明らかに違いました。
4年掛けて準備し、成熟してきた、史上最強の代表チームに、2ヵ月前に監督が交代し、戦術が変更された日本が、ここまでやれたことは、奇跡に近いのではと思います。
もしこのワールドカップを戦った主力メンバーが、より多くの時間を共有し、その関係をより成熟させていたなら……
「たら」「れば」を積み重ねても仕方がありませんが、和を尊ぶがゆえ、決断が遅くなるという傾向を、日本サッカー協会と私たちは理解しておく必要がありそうです。
香川、柴崎、吉田、昌子と多くの功労者が居る中でも、乾のインタビューを聞いていると、本当に真面目なんだろうなと感じます。
そして、やはり努力は報われるんだと思えます。
本気の本田圭佑の言葉が聞けなくなると思うと、寂しい限りですが、中田英寿が引退した時とはまた違う印象もあるのです。
それぞれが、4年先を見据えてまた高みを目指して頑張って欲しいし、私たちも日々頑張らなければと思えます。
サッカーというスポーツが、なぜこれだけ多くの人たちを魅了するのか。またワールドカップに熱狂するのか。
裸足でもボール1つあれば出来るこのスポーツは、多くの人に平等に機会を与え、また差も与えます。
極めて単純なルールの中でも、人類の進化にとって最も重要だった手の使用を禁じたことが、最大の要因でしょう。
元日本代表監督だった、イビチャ・オシムはこう言っていました。
例えば日本人はバスケットボールでは、アメリカのレベルに達するのは難しいだろう。
それは現時点で日本人が体格的に劣るからだ。
しかしサッカーは違う。
サッカーなら日本人にも不利なく戦える。
また、日本が目指すべきところについてはこう語っていました。
いつも自分の家に帰りなさい。
必ず他の場所へ行けばいいというものではない。
自分の家に帰って、もっと自分のこと、つまり日本のことをもっと考えるべきなのだ。
欧米でのテレビやドラマをみて海外に憧れをいだくかもしれないがそれはよくない。
模倣すれば模倣以上のものは生まれないからだ。
極めてシンプルであるからこそ、工夫と哲学を必要とするスポーツが、オシムという思想家を育くむのでしょう。
この哲学は、前回書いた明治、大正の思想家、岡倉天心の言葉とほぼ同じです。
「4年後も目指す」と宣言した、岡崎のパーソナルトレーナーは、同じ番組内でこう語っていました。
彼は、オリンピックの400mリレーで、6位入賞の経験がある生粋のアスリートです。
サッカーでなければ、通用しない。
それ程、元々の身体能力が高かった訳ではなかったという意味です。
しかし、地道なトレーニングによって、2年前にプレミアリーグでの優勝に大きく貢献する選手となりました。
それが起こり得るのがサッカーです。
人は生きるために闘争本能を持っています。武器を使わない戦争の言葉通り、国と国の威信をかけた真剣勝負に人は魅了されます。
選手はリスペクトしあえる仲間と、頂点を目指して戦うこと以上に達成感のあることはないでしょう。
・元々の能力より日々のトレーニング。
・個の能力だけでなく、チームとしての総合力。
・同じ目的を共有できたとき、最高のパフォーマンスが発揮される。
こう並べると、日々の仕事と全く同じです。サッカー=仕事と置き換えても何ら問題ありません。
更に、その目的を最も高い位置に設定すれば、ワールドカップを目指す、ナショナルチームと同じになります。
仕事も、サッカーも、プライベートも、どこにも境界などありません。
それをつくっているのは、いつも自分の小さな都合だと思うのです。
先日訪れた、京都国立近代美術館にはピカソがありました。
折角やるなら世界一。
折角見るなら、本物を見るべきです。
本当に良いものを見せて貰いました。
■■■毎日放送『住人十色』4月14日5:00pm~5:30pm
「回遊できる家」放映
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...