「住吉区歯科医師会館」‐4‐それでも時間は止まらない
2019年3月4日
「住吉区歯科医師会館」‐4‐それでも時間は止まらない
現場には常にシートが掛かっているので、外からみるとあまり変化はありません。
しかし、内部は違います。
ようやくサッシが取りつきました。
洗面、トイレの窓はガラスルーバー窓。
オペレーターを回すと、ガラスがブラインドのように動く窓のことです。
また、大会議室のトップライトも取付けが終わりました。
2階の光庭に上がるとその大きさが良く分かります。
いずれも、まだガラスは入っていませんが、サッシというものは、建築の中でも非常に重要な部分です。
窓はどこにでもあるので、特に意識することはないと思いますが、光と風を取り込み、水を止めるということは、実は至難の業です。
その中で、錆びに強く、成型しやすく、軽いアルミサッシは現代建築では必須となりました。
特に、屋根面となって雨を受けるトップライトにおいて、その価値はさらに高いのです。
2階は3人が作業中でした。
こちらは、会長室から中庭を見た景色。
事務室も光庭に面しています。
そして小会議室も。
平面的にも、立体的にも、光庭を中心にこの建物は構成されているのです。
2階では、監督が養生のシートを張っているところでした。
こちらはトップライトの仕舞をしているところです。
こちら電動ノコギリでボードを裁断しているところでした。やはり、現場は職人が沢山いて、活気があってこそです。
しかし、ここにいる皆がおそらく皆40オーバー。48歳の私も含めてですが(笑)
最近の現場で、20代、30代を見ることが極端に減りました。
また、新聞にもボルトとナットが足らず、鉄骨の建物は工期が何ヶ月も遅れているという記事がでていました。
こちらの会館では何とか確保できましたが、それでもギリギリ。
人は足らず、物は足らず、消費税UPの駆け込み需要もあり、現場は40オーバー。
もうコントの設定レベルですが、それでも時間が止まることはありません。
何度も、何度もこんな場面を経験してきましたが、人生は困難克服成長ゲームです。
ここからの2ヵ月。現場には、120%で頑張って貰わなければなりません。
文責:守谷 昌紀
■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...