末代までの誇り‐1566‐
2019年3月5日
末代までの誇り‐1566‐
3月に入り、光の力強さが増したでしょうか。
しかし今日は生憎の雨です。
当社は南向き建物の1階にあります。
エントランスすぐにあるのが打合せスペース。
床も壁も白を選んでいるので、開口→床→天井→床と反射を繰り返し、光が奥まで届きます。
その分、掃除は大変ですが、これによって昼間の明るさは全く違います。
私の席から見た風景です。
左奥は1月末からスタッフに加わったIさん。そして手前はオープンデスクの学生。
その向かいが、まもなく11年目に入る田辺さんの席です。
進行中のクライアントは皆さん承知しているのですが、彼女は臨月に入っていました。
予定日はもう少し先だったので、この日も打合せに出てくれていました。
ちょっと大変そうだなと思っていたら、その日の晩に入院し、翌日に無事男の子を出産したのです。
折があった医師のクライアントからは、「ギリギリまでお仕事頑張っておられたので、少しドキドキしてました」「本当におめでとうございます」とメールを頂きました。
プロであり、ご自身のクリニックも似た状況があったので、尚更だったようです。
彼女には休む権利があるので、「休みたい」と言えば、勿論休んで貰うつもりでした。
しかし、結果として生まれる直前まで働いて貰ったことになります。
働くことが、マイナス要素となる可能性が無いとは限りませんが、望んで働いてくれるなら、そんなことが起るはずがないと信じていました。
嫌々とか、仕方なしにでなければ、働くということは最も健全な行いだと思っています。
将来、子供さんに「お母さんは、あなたが生まれる寸前まで働いていたのよ」と伝える機会があるかもしれません。
梅が終われば、桜の蕾のふくらみが目につくようになりました。時間が滞ることはありません。
137億年とも46億年とも言える、大絵巻物の最新刊あたりで私達は生かされています。
休むこと、休ませることばかりがフォーカスされる時代ですが、全ての仕事は、自分や家族の幸せに直結しています。
これは、いくら時代が変わっても、変わることのない真理です。
「末代までの誇り」と言って貰えるような生き方を目指すしかありません。
当社はいつの間にやら、私以外の全員が女性になりました。
昨日はひな祭りでしたが、スーパーへ買い出しに行って気付いているようではどうしようもありませんが……
時々「守谷は女性に厳しい」と言われます。
本当は全くの逆です。女性に期待しているのです。
と言えば、妻も多少溜飲を下げてくれるでしょうか。
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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記
株式会社一級建築士事務所アトリエm
夢は必ず実現する、してみせる。
一級建築士 守谷 昌紀 (モリタニ マサキ) 1970年 大阪市平野区生れ 1989年 私立高槻高校卒業 1994年 近畿大学理工学部建築学科卒業 1996年 設計事務所勤務後 アトリエmを設立 2015年 株式会...