茶室のあるリノベ
2014年1月26日
お友達の建築家が設計した物件が出来上がったので、見学にうかがいました。ユーズドビルの一棟リノベーションですが、クライアントがお花の先生ということで、茶室や水屋のある住まいです。
茶室は色々な所作や素材について精通しないと設計できません。特にビル住まいの中に茶室をつくる場合は正式な設えを行うことが出来ないので、限られたスペースの中で作法を現代的に解釈する必要があります。難しいですが、われわれ建築設計者にとって茶室は一度は設計してみたいものの一つです。
完成祝いの「おもと」。漢字で「万年青」と書きます。日本で古くから縁起物として園芸されてきた植物。植物自体だけでなく、植木鉢も「万年青鉢」という専用の鼎足のついた鉢を用います。
・・・これだけですでに奥深い・・。
山本嘉寛建蓄設計事務所
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新築orリノベ
2014年1月24日
奈良県磯城郡川西町。新しい計画のご相談を頂き、ヒヤリングにお伺いしました。築30年ほどの住宅の更新が目的ですが、新築とリノベーション、どちらで進めるのか微妙なところです。
リノベーションの場合は、現代的な住まいにアップデートするために間取り変更や水周り更新だけではなく、断熱材の付加やサッシの交換、外壁補修、旧耐震基準(S55以前)では構造補強も考えなければならず、新築に近い予算が必要になってしまいます。 とはいえ、工事内容を限定していけば新築に比べて幾分ローコストに出来上がることも事実です。
今回は、ご予算とご希望の工事内容がちょうど新築とリノベの境界付近。それぞれどういうことが可能なのか、まずは判断材料が必要ということで両方のプランを作成することになりました。
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淀川河川敷
2014年1月22日
旭区のスキップフロア住宅。現場に行ったついでに徒歩5分の淀川へ。
住宅がひしめく市街地から、土手をあがると大パノラマが拡がります。分かっていても驚くこのギャップ。大きな川の近くでは、息がつまりそうな都会の生活に、こういうのどかな風景がプラスされるので貴重ですね。
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どんす
2014年1月18日
上本町のオフィス。建築を少し家具に近づけてやる、ということで、ファブリック貼の壁面を検討しています。織物を壁面に用いる手法としては「緞子(どんす)貼」が有名です。あの金襴どんすの「どんす」です。壁面にクッション材を貼り、その上に織物を貼っていく手法で、よくホテルのインテリアなんかで見かけるものですが、織物の値段に加え、内装制限をクリアする耐火性を備える必要もあるのでなかなかハイスペックです。今回は不燃織物クロスを用いて、気軽によく似た雰囲気をつくれないかと考えています。
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建築指導課
2014年1月18日
大阪市役所へ確認申請の協議に行ってきました。
建築指導課は大阪市の建築行政の最前線。現在では確認申請手続き自体は民間の検査機関にほとんど移管していますが、大阪市内の物件では検査機関とは別に大阪市役所への書類提出が必要なため、市内の確認申請は全てここを通ることになります。
建築は動くお金が莫大です。提出する側は既に計画が固まった設計を覆されると大変な問題になるため必死、役所側も一言の言い間違いが取り返しのつかない事態を招くため必死、ということで今日も各ブースで熱い戦いが繰り広げられております。特に、次から次へとやってくる設計者をバサバサと斬っていくいく窓口担当の方々の手腕には毎度、感動するばかりです。
いかにもマニアックな建築指導課(行政庁により違う名称の場合もある)ですが、もちろん一般の方の利用も可能です。あまり知られていませんが、既に確認申請が下りた建築については、その概要を記載した「建築計画概要書」を閲覧することができます。近所で工事が始まった、どんなものが建つのかな、と思った時はこの概要書を見れば、大まかなことは分かる仕組みです。また、自分が住んでいる家がきちんと確認申請を手続を行っているのかどうかも調べることができます。
その他、土地が属する用途地域、建蔽率、容積率、防火地域、都市計画なども気軽に調べることができます。※
※大阪市では建築指導課ではなく計画調整局で調べます。最近はインターネットからも検索出来るようになり、大変便利になりました。
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二世帯住宅を一世帯に。
2014年1月12日
大阪市住吉区。住宅のご相談を頂き、現地調査とお打合せに行ってきました。
今回は二世帯住宅を一世帯にする計画。元々一棟二世帯の住宅でしたが、親世帯はお亡くなりになって代わりに仏間が必要になり、子世帯は子供が学校を卒業していなくなり・・・ということで住み方に応じた新居を考えることになったそうです。
二世帯住宅は一時とても流行しましたが、そこからさらに1つ時代が進んで、次の世代の住み方を考える時期に来ているんだなあと実感しました。敷地は南向きの陽当りが良い好立地。都市の中でもゆっくりとした時間を送れるような住宅をつくれればいいなと思います。
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十日戎2014
2014年1月11日
恒例の十日戎参りに、今宮戎神社へ行ってきました。
猛烈な人手で、なかなか境内に入れず立ち往生。何だか例年より人が多い気が・・・。
ボロボロになりながらお参りして、福笹をゲット。一年間、さらなる飛躍をめざしてがんばりたいと思います。
山本嘉寛建蓄設計事務所
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「彩ちゃんの家」一年点検
2014年1月9日
早いもので今里の庫裡も竣工一周年。工務店と一年点検に伺いました。
各居室や収納、キッチンなど、非常に上手く住みこなして頂いていて、一同感激。特に大きな不具合もなかったので、工事不具合の点検のはずが何だか住み方の点検になってしまいました。上の写真はジャンボ浴室。娘さんの介護にかかる労力が1/4ぐらいになったとのこと!何度も寸法や動線を打合せしながら設計した効果がありました。ありがとうございます。
竣工後1年、春夏秋冬を過ごすと、実際設計した建物のどこが良くてどこに問題があったのか明らかになります。上手くいった箇所はさらに良いものがつくれるように、ダメだったところは真摯に反省して改良し、これからの設計活動に生かしたいと思います。
山本嘉寛建蓄設計事務所
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新年・敷地調査
2014年1月4日
本年も設計の道は続くよどこまでも。ということで、プロポーザルの敷地調査に出かけました。時間と情報が限られていますが、ご招待いただいたからには何か提案性のあるものを創りたいと思います。
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年末のご挨拶
2013年12月31日
2013年は公私とも色々なできごとが起こった激動の一年でしたが、たくさんのお施主さま、建設会社、協力業者のみなさまのおかげで何とか無事過ごすことができました。厚く御礼申し上げます。来年も様々な条件から最適な建築を生み出す努力を続けると共に、「自分にしか出来ない仕事とは何なのか」「どうすればこの国に1つでも多くの良い建築・空間を増やすことができるのか」を絶えず考え、新しい試みにもどんどんチャレンジしていきたいと考えておりますので、何卒宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
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山本嘉寛建築設計事務所 YYAA
素材を活かした設計を心がけています
奈良・大阪・京都を中心に新築一戸建て注文住宅、町家リノベーション、古民家改修、古ビル再生など、用途や規模に関わらず建築にまつわるデザインを行う建築家/一級建築士事務所です。無理・無駄のないシンプル...