クルチェット邸が舞台となる映画、ル・コルビュジエの家が公開

家結び

近代建築の三大巨匠の1人、ル・コルビュジエ(Le Corbusier)が設計したブエノスアイレス州ラプラタにあるクルチェット邸が舞台となる映画「ル・コルビュジエの家」が、9/15(土)より新宿K'sシネマ、10/6(土)よりシネマート六本木にて公開される。

クルチェット邸とは?

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1948年にル・コルビュジエがアルゼンチンのブエノスアイレス州都ラ・プラタに建てられた邸宅。南アメリカ大陸では唯一の作品となる。

クルチェット邸は、アルゼンチンの暑い気候に対応させるため、ブリーズ・ソレイユ(日除け格子に工夫を凝らし、陰が出来る中庭の周囲に建物をU字型に配置する地元特有のスタイル(ル・コルビュジエはこれを「ソーセージ」と呼んだ)を取り入れた4階建てにするなどの配慮が行なわれている。

普段は資料館として公開されている。

ル・コルビュジエの家

そんな、ル・コルビュジエが設計した南米唯一の邸宅を舞台にした「ル・コルビュジエの家」は、アルゼンチン映画界の風雲児、ガストン・ドゥブラットとマリアノ・コーンの2人の共同監督作品になる。

また、映画に使われる椅子や絵、オブジェなどは若手アーティスト達が全面協力。既存概念をぶち壊し、常識の壁に穴あける、遊び心とアート満載の必見映画となっている。

ストーリー



椅子のデザインで世界的に大成功をおさめたデザイナー、レオナルドは、妻とひとり娘と共にクルチェット邸に住んでいる。
それはアメリカ大陸で唯一、ル・コルビュジエが設計した私邸。成功の証。

ある朝、ハンマーの破壊音で目覚めたレオナルドは、見知らぬ住人ビクトルが、我が家へ向けて窓を作ろうと、壁に穴をあけていることを知る・・・。

シュールな笑いと意表をつくドラマで描く隣人と家族の物語となっている。

ル・コルビュジエの家
原題:EL HOMBRE DE AL LADO
監督・撮影:ガストン・ドゥブラット、マリアノ・コーン
脚本:アンドレス・ドゥブラット
音楽:セルビオ・バンガロ
製作年:2009年
製作国:アルゼンチン
配給: Action Inc.

アンドレス・ドゥプラットのトークショー

また、公式Blog:ラテン!ラテン!ラテン!によれば、映画公開記念として、「ル・コルビュジエの家」脚本家でもあり、建築家・現代アートのキュレーター、アンドレス・ドゥプラットのトークショーを予定している。

〆切が8月2日(木)で抽選となっているので、ご興味のある方は公式Blog:ラテン!ラテン!ラテン!をチェック!

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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