多趣味なご夫婦と愛犬が暮らす家と、まるで温泉旅館のような2世帯住宅

建築家31人×3works レポート第2弾。今回は、多趣味なご夫婦と愛犬が自由に暮らせる家を手掛けた建築家:一條 美賀 氏と、光が溢れ温泉旅館のように癒される空間を実現させた建築家:根來 宏典 氏の話を伺った。

南足柄H / 一條 美賀

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こちらは、建築サイトのコンペでスタートさせた案件でした。
若いご夫婦の2人に愛犬が、お互い気を使うことなく住めるような空間と30畳以上のリビング、家の中にブランコ、ホームシアターを楽しみたい。割と自分達が趣味やこだわりに関係あるような要望が多かったです。
それと1つのテーマとしてあったのが、せっかく建てる家なのでお友達を呼べるような家にしたい。訪れたお友達が最低3つ以上に驚いていて欲しいという要望がありました。

郊外の恵まれた敷地で2人だったので、そこまで部屋を分ける必要が無かったのと、いつも何処にいるかわかるような生活を望んでいました。
場所を分けるというよりも大き箱をつくってあげて、その中に寝室だったり、水廻りだったりというプライベートな部分を配置することで、外と中に一貫した形を取り込んだ特徴のある住宅になりました。

建築家を探すなら 家結びまた、愛犬も家族の一員として何処にでも居られるような家にしようというのがあったので、愛犬の住むエリアをつくるというよりは、緩めの階段や何処でも行き来できるドッグランを設けました。

ご主人は非常に多趣味な方で、大好きなアメリカンバスケットの選手の身長が2メートル16センチという事で、窓の高さやドアの高さを2メートル16センチに揃えました。



これでも実は、周りの家と比べると坪単価を抑えているのです。この家で優先したことは、広さや友達が集える場所、ホームシアターなど施主のこだわりの部分を優先させている部分が大きいです。
コストをかける所とセーブする所、上手くバランスをとる事で自分達がやりたかった事を実現させた家となりました。

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完成した南足柄H

中国黄土の家 / 根來 宏典

50代の夫婦とお婆ちゃんの3人家族で建て替えの依頼でした。
周囲は3階建ての建物に囲われており、土地は30坪。最初に現地に行ってみるとすごく暗いという印象がありました。
実際に話しを伺うと、やはり今まで暗い生活をしてきたということで、光に溢れた生活がしたい。暮らしでは、都心にいながらも温泉旅館にいるような、のんびりとくつろげるような空間を求めていました。

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建物の外壁と内壁に、日本古来の顔料で中国黄土を練り込んだ珪藻土を塗っております。
理由として、直射日光は期待できる土地ではなかったので、反射光や柔らかい光をバウンドさせながら室内空間に気持ち良い光を取り入れるためでした。

この地域は準防火地域で、柱や梁は隠さないといけないと思われがちですが、内部・外部ともに梁を現すことが出来ました。なぜなら、南側に立ち上げた大きな壁が、防火壁、防音壁、耐力壁、プライバシーなどの役割を担っているからです。

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1階は、車一台を駐車するスペースとお婆ちゃんが生活するために必要なキッチンやバスなどの設備環境をすべて整え、2階はご夫婦2人が生活するためのLDKと3階に寝室と浴室になっております。
浴室は南側の一番良い所に良い所に設け、床は十和田石、天井はヒバ材で仕上げており、まるで温泉旅館にいるような癒しの空間となりました。

完成した中国黄土の家


次回の建築家31人×3works は?

次回の建築家31人×3worksの開催は9月の下旬頃に新宿パークタワー1Fで予定しております。
今年で2年目になり各々が力をつけてきました。これまで積み上げてきたものを生かして、より発展させていきたいです。
建築家というと気難しいイメージが強いかもしれませんが、少なくともここにいる31人の建築家は気軽な方達なので、お気軽に声をかけていただければ幸いです(河辺 近)

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