足腰を鍛えるのは住まいも同じ 【日本の住まいの鍛え方 10】

名古屋のインテリアデザイナー/コーディネーター 
わくわくインテリア宣伝部長の松本佳津です。
本日より就任いたしました~(笑)
日本中にインテリアの愉しさ、
デザインのチカラを広めていきたいと思います。

足腰を鍛えるのは住まいも同じ

人間の筋肉の80%は下半身にあるそうです。
下半身を鍛えることが、健康でいるためにはとても大切。
だから、歩く走るといったベーシックな運動が基本となります。

いろんな運動がありますが、やはり歩くことが一番、結局歩くことに戻る、という方も多いものです。
筋肉を鍛えることがあらゆる機能の維持に有効です。
血管も血液も心臓も肺も、そして関節や骨、いろんな部署は筋肉を鍛えることで
維持することができるのです。

では住まいは、っていうと・・・
やはり足腰にあたる基礎、床下がやっぱり大事ではないかと思うのです。
欠陥住宅といわれるものの原因の多くに地盤の問題があります。

ちょっと昔ですと造成地に建てられた建物が傾いた、なんてことが頻発しましたが
どんなに良い材料でしっかりと作っても地盤が悪ければ台無し。
昨今、必ず地盤調査をするようになったのもそんな背景があります。

地盤は問題ない、となれば次はやっぱり基礎。
建物の中ではやはり足腰にあたる部分である基礎がまずしっかりしていなければ
インテリアも何もあったものではありません。


しかし、常日頃目にしない部分、何か問題があってもわかりにくい部分なだけに,
どうしても優先順位から外れてしまうもの、でもあります。

床下の怖い病、といったらこれ、シロアリです。

シロアリといったら (株)アイエコアップのママ社長村田佳保里ちゃん。
愛知県一宮に会社があります。
家結び

床下の大切さを様々な形で伝えていらっしゃいます。
『女性のための住まい大学』主宰。かわいい息子さんがいらっしゃるママ社長様。

今回は住まいの鍛え方にとっても、非常に大事なことなので、
専門家である村田社長にお話を伺ってみました!
シロアリはどんなお宅にも被害が出る可能性があるそう。
見えない床下部分、大事なポイントをお聞きしてみると・・


【松本】シロアリはいつからいるんですか?

【村田社長*以下村田】シロアリは何億年もの歴史があり、
長い歴史の中で環境の変化に順応してきた昆虫であり、
そしてシロアリは北海道の北の一部を除いては、日本のほぼ全域に生息している昆虫なのです。
おそらくこれからもシロアリ被害がゼロになることは考えづらいです。

【松本】最近、異常気象というかちょっと熱帯化していますよね。
シロアリの被害ってどんな感じ?

【村田】私たちシロアリ業者がお客様からお声がかかるのは、
たいていシロアリ被害が出てからなんです。
中には被害が甚大になるまで気が付かず、畳替えや修繕、リフォームが
発生する場合もあります。
でも、そうして発生する修繕やリフォームは、せっかくの住まいのお手入れ機会であるのに
ワクワク感がなくなってしまいがちで
これはとてももったいないことだと思っています。
私の願いは住まいにおいても「未病」という考えが広まっていくこと。
内臓や骨をしっかり健康な状態で維持していくことに心がけるよう、
住まいでも見えない基礎、土台や湿気コントロールによるカビ対策にも
意識を向けて頂けたらなと思っています。

【松本】おお!まさに予防!私が常日頃思っていることとおんなじですね!!
では、どんなことに注意したらよいでしょうか。

【村田】大掃除の際に、床下収納庫の中身も出して、床下をちょっと覗いてみる、
カビ臭くないか臭いを嗅いでみる
ということは暮らす方にもできるチェック方法ですし、
人が歳を重ねて健康診断や人間ドックを定期的にうけるように、
プロの目で床下やそのほかの診断を受けるということもご提案・実践しています。
床下のチェックはシロアリ被害だけに止まらず、
床下排水管からの漏水、基礎のクラック(ひび割れ)、
カビ、腐れについても見ることができ、
住む人の健康や、建物の維持管理にお役立て頂けるものだと思っています。

【松本】なるほど!床下にはライフラインにとって重要なものがありますものね。
我が家も、先日、床下、厳密にいうと犬走りの下で漏水しちゃって
気付いた時は海。。。夜遅く、それも日曜で知り合いの設備屋さんに
無理にお願いして補修工事をしました。
本当に大変でした。

【村田】幸せは遠くではなく 足元にあるんだ!という言葉があるように、
住まいについても 足元に大切なものが詰まっているんだなぁという認識が
広がっていったら幸せです。

【松本】本当にその通り!私たち建築に従事している者みんなが心得てチェックしたいことですよね。
車でも足元を固める、っていうように住宅も人間もすべては、まずは足元が大切。
村田社長、貴重なお話ありがとうございました!

プロフィール

松本 佳津

空間のデザインは人を活かすために

関わる方々それぞれの思いや価値観を大切にしながら「インテリアのチカラ」「デザインの愉しさ」を
様々な切り口でご提供しています。

Plan&Consulting (人を活かす、人が活きる建築空間プランの提供)
Power up (住を切り口に企画教育プロデュース)
Promotion (空間にマッチしたプロモーションの総合提案)

3つのPを柱とし、インテリアから発想することを意識しています。

具体的には住宅の新築・リフォーム・インテリア提案、クリニックのインテリアデザイン・総合プロモーション等。
お問い合わせ・ご依頼は・・・WWW.51matsu.com

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