『建築家サロン in 自由が丘』 開催のお知らせです。

日  時:平成25年1月12日(土)~14日(月・祝)各日10:00〜17:00
場  所:ギャラリー・カーサタナ(東京都目黒区自由が丘1-23-15)
内  容:サロン、家づくり無料相談等、住宅の模型と写真展
入場料:無料

建築家に相談するのは敷居が高いと思っていませんか?
13名の建築家がご来場の方のご相談を直接お受け致します。
具体的なご相談はもちろん、これから住宅を建てたいとお考えの方、
建築家と話をしてみたい、建築家の建てた事例を見てみたいという方、
お茶を飲みながらお話ししませんか?

内容:
○サロン
建築家と自由に家づくりの話や相談のできるスペースを用意しています。

○家づくり無料相談
こんな家に住みたい! この土地をどう活用すればいいの? など
家づくりにご興味の在る方を対象に建築家が具体的な相談にお応えします。

○住宅の模型と写真展
中庭の在る家、三世代住宅、木造三階建て住宅など、
実際に建っている様々な住宅を模型や写真で紹介しています。

※当日は13人の建築家が交替で会場におりますが、
 ご希望の建築家に相談等を希望される場合は、事前のご予約をお勧めします!

詳しくは、 コチラ≫のホームページをご覧ください。 (続きを読む)


昨日は『素材を楽しむ建築家5人展』の搬入。

会期は、本日12月11日(火)~12月26日(水) 日祝定休です。
以前のお知らせは、 コチラ≫

家づくりには、空間構成、機能、構造、設備といった様々な要素が求められますが、
使われる素材も様々です。
素材を楽しむということは、家づくりを楽しむということでもありますし、
空間が豊かになり、長年住む家への愛着にも繋がります。

基本的に参加建築家は滞在しておりませんが、連絡下されば同行し、ご説明いたします。
気になる建築家がいれば、直接、その建築家までお問い合わせください。

また週末土曜日の2回に関しては、下記企画『建築談義/素材を楽しむということ』のため、
担当建築家は13:00~17:00の間は滞在しております。
ご相談などある方は、その時間を利用してお話し下さい。

第1回: 12/15(土)14:00-15:30
   一條美賀≫ ×  河辺 近≫ コーディネーター:石川直子

第2回: 12/22(土)14:00-15:30
   石川直子≫ 石川 淳≫ ×  根來宏典≫ コーディネーター:河辺 近

会場は東京オペラシティに入っている木童ショールーム。場所は、 コチラ≫
『木童』は、良質な国産木材を取り扱う会社です。
その場で、フローリングや構造材、テーブルなどのサンプルを見ながらのお話も出来ます。

東京オペラシティのサンクンガーデンに設けられた巨大クリスマスツリーは、有名ですね。
合わせてご覧ください。 (続きを読む)

趣味の盆栽

2012年12月2日


『アカバメギ』と『黒竜』と『白竜』と『玉竜』と『フイリセキショウ』の寄せ植え。

写真左手が黒竜、右手が白竜、その後ろの赤いのがアカバメギです。
全て下草として植えられる植物ですが、『アカバメギ』を主木に、4つの下草を配してみました。
黒竜、、白竜、玉竜は、リュウノヒゲの仲間です。
今年は辰年。残すとこ、あと一カ月となりましたね。

アカバメギ(赤葉目木)は、落葉低木で樹高30~150cm。
耐寒性は強く、開花期は5月、結実期は10月~11月。
7~10mmほどの楕円形の実が沢山成ります。既に実は落ちてますが、来年の豊作が楽しみ。

普段は赤紫葉がですが、秋になると、このように真っ赤に紅葉します。
庭木としては、グランドカバーや生垣として使われます。
メギの茎には、鋭いトゲがあるので、注意が必要。
メギ(目木)という名の由来は、葉っぱや幹を煎じて目薬にしたことによるそうです。

コクリュウ(黒竜)の特徴は、なんと言っても葉が黒いこと。名前も格好良い。
耐寒性、耐暑性ともに優れる常緑多年草で、とても扱いやすいです。

ハクリュウ(白竜)の別仕立ては、 コチラ≫

その他の盆栽紹介は、 コチラ≫ (続きを読む)


先日『神奈川県建築コンクール住宅部門優秀賞祝賀座談会』に御呼ばれし、参加してきました。

好意にしているお二人の建築家・岸本和彦さんと井上玄さんが受賞。
そのお祝いに合わせて開催された座談会。
テーマは「審査はどうあるべきか/どんな価値を生み出すか」。

パネリストは岸本さん、井上さんに加え、
本コンクールの審査員である建築家・室伏次郎さんと宮晶子さん。
参加者は、会場の広さの関係もあるでしょうが30名程、
岸本さん、井上さんの同年代や、その下の年代が中心です。

時間の関係もあり、「審査はどうあるべきか」に終始してしまった、物足りなさはありましたが、
楽しく、有意義な時間を過ごしました。
機会があれば、このメンバーで、後の「どんな価値を生み出すか」を語り合えればと思います。

少しだけ、私見を書いておきます。

建築の賞の有り方を問う議論をあちこちで耳にします。
その議論の根底は、賞は取ったらお終い(審査される側)、与えたらお終い(審査する側)、
つまり社会全体でその成果を共有できていない状況にあるのではないでしょうか。

一般の人から見れば、賞を獲っているから凄い建築家という認識に止まっており、
その建築家がどう凄いのかを理解・共有で出来ていないと思われます。

建築の総合的評価(完成度や前衛性)は、建築の専門家による高度な評価軸が必要ですが、
ある反面、一般市民には理解しがたい状況を作り出しているのは止むを得ない事実です。
そいったことを問い直さないと、文化レベル的な発展性はないと感じています。

本来、賞というのは、建築家の箔を付けるのが目的ではなく、文化の継承だと思うのです。
では、その文化とは何か?ですが、一般市民による意識の総体とするならば、
受賞した建築の存在意味が伝わらなければ、本来の目的は達成しえませんね。

少し話は変わりますが、落選した作品にも多様な価値、可能性を秘めいること。
建築は、場所性や、施主要望、予算などが異なる訳ですから、一評価軸では比較できない。
例えば、構造的に素晴らしい建物と、設備的に素晴らしい建物とを一緒に評価できませんよね。
果物で言うと、リンゴとバナナはどちらが美味しいで賞と言われても???ですよね。
だからこそ、そう言った概念を超越する普遍性を問う審査となる訳ですが、
その話になると、専門家レベルの話になってしまい、一般市民は蚊帳の外になってしまう。

もっと一般市民をも巻き込み、受賞(評価)の意味を伝え、
一般人レベルから住文化を高めれると良いなと思うのです。

と、生意気なことを書いてしまいましたが、「じゃお前は何してるんだよ」と言われそうです。
確かに遠吠えは幾らでも叩けます。
建築家とは、自身が主体となって、社会をより良い方向に変えていく存在です。

只今、賞のあり方を見直すことにより、一般人レベルから住文化を高める試みを始めています。
微細かもしれないが多様な価値観を評価し合い、それを見える化し、情報公開することです。
一般建築とは異なり、住宅は一般市民に身近な存在であるがゆえ、
住宅だからこそ出来る賞の有り方を見けられそうです。

詳しくは、、 コチラ≫ (続きを読む)


家づくり学校講師室の講師陣17人による編著で、私もその一人として執筆しました。

広く住宅設計を目指す人のために書かれた本です。
住宅設計の現実のなかで、何をテーマに生きていくのか?
住宅設計を目指す若者がそれを発見するきっかけをつくるのが、この学校の狙いです。

読者の対象は、ある程度の経験を積んだ20代後半から30代後半の住宅設計をやっている人。
学生や勤め始めたばかりの人で、教育現場と現場社会とにギャップを感じている人にもお勧め。
とても分かり易く、バランス良い本に仕上がってますので。

全8講に分かれており、各講を一流の建築家が自信の武器を披露しているので、
ある程度の実務を積んだ人にもお勧めです。
特に第8講『事務所から考える』は、設計事務所の内実を告白するシークレットゾーンです(笑)

その他、現場探訪やコラムも充実。
私自身は、現場探訪『鍛鉄』を担当しました。

家づくり学校についての紹介は、 コチラ≫
書籍の紹介は、 コチラ≫ (続きを読む)

「消費税UPと家づくりのスケジュール」について考えたいと思います。

こんな話はしたくないのですが、かなり真面目に書いたつもりです。
急かせているのです。いつも「家づくりは施主のペースで」と話しておりますが、
急かさないといけない時は、正直に急かします。
急かせているのは、設計期間をキチンと確保するためです。

消費税8%へのUPは、26年4月からですね。
設計スタートから引渡までの期間が14カ月掛かりますので、
25年2月から基本設計を開始しないとなりません。
12か月で出来るとしても、25年4月スタートです。
設計期間が短くなると言うことは、設計者が頑張れば済む話ではなく、
施主要望を聞き込めないと言うことに注意して下さい。
つまり、4月(できれば2月)に設計開始することが最終リミットなのです。

また設計開始と計画開始とは、意味が違いますよね。
設計は、建築家を決めて、与条件(土地やローン等)が整理されていないと開始できません。
つまり、そこから建築家、土地、ローン会社の選定を始めても遅いのです。

あと経過措置という言葉に、安心、騙されないでください。
この言葉一つで、供給者も需要者も思考が停止してしまうようです・・・。
「25年9月に工事契約したものは、26年4月を過ぎても旧税率でOK」になると(未決定)。
そもそも6カ月あれば普通の住宅は、完成します。
これは、駆け込み需要による職人・資材不足を見込んだ施策です。
しかし工期が延びるということは、工事会社としては経費が掛かりますし、
下職との間に発生する消費税は、26年4月を過ぎればUPされます。
当然サービスされる訳ではなく、工事内容に反映されますよね。

いずれにせよ、9月に工事契約するためには、設計開始4月では遅いです。
一般の方は、5か月もあれば設計できるでしょうと思われているかも知れません。
詳細設計が終わって、見積1か月、見積調整1か月、確認申請1か月、その後に工事契約です。
(耐震偽装問題以来、このプロセスをキチンと踏まないと、トラブル発生になり易い)
基本プランを纏めるだけで、2か月は掛かります。
詳細設計図なしでは見積も工事もできません。施主の暮らし方も図面に反映できません。

だから初めに申したように、設計スタートから引渡までの期間が14カ月掛かるのです。
設計や見積が纏まっていないのに、工事契約なんてしたら、トラブルの元になりますよね。
ここが社会的問題に発展しそうです・・・。

多くの方は、お正月に家族会議を開いて、家づくりを本格的に考え始めるでしょう。
その後、我々建築家に駆け込み需要が入ってきます。
ただそれでは、多くのスタッフを抱えている設計事務所は対応できても、
建築家本人が施主と直接コミュニケーションを取るスタイルの事務所では、対応できません。
建築家の能力を引き出す上でも、掛け込み需要に巻き込まれることなく、
出来るだけ早く正式な依頼をすることをお勧めします。

まだまだマスコミは騒ぎ始めません。
消費税UPにおける住宅産業への駆け込み需要は、
世間的(ハウスメーカーペース)にはゴールデンウィークにピークの話題となるでしょう。

建築家という存在は、住宅業界では稀有な存在であり、
これから家づくりを考えている施主層に生の声が届けられません・・・。
少しでも多くの方々にご理解いただけることを願っております。 (続きを読む)

衣替え

2012年10月24日


空は深く澄み渡り、秋の深まりを感じる季節ですね。

朝夕は、めっきり冷えてまいりました。
私どものFBページのカバー写真を、雪景色バージョンに衣替えしました。
FBページは、 コチラ≫
二つの写真のお話は、 コチラ≫

体調を崩さぬよう、くれぐれもお体ご自愛、お気をつけてお過ごしくださいませ。 (続きを読む)


『最高の間取りを手に入れる本(エクスナレッジ社)』に、『中国黄土の家』が掲載。

[極上の住まいを建築家とつくる]という企画のムック本で、
第1章「内と外をつなぐオープンな間取りの家」の中に、
「プライバシーを得ながら、光と風を身近に感じる家」として、紹介されております。

書店に行かれた際は、手に取ってご高覧下さい。詳しくは、 コチラ≫
『中国黄土の家』の紹介は、 コチラ≫ (続きを読む)

うなぎの寝床

2012年10月3日


只今、実施設計中の住宅の敷地です。

もともと一つの駐車場だったところを、3つに均等割りして宅地にしたものです。
敷地の間口は4m、奥行き14.5m、所謂「うなぎの寝床」ですね。

このような土地購入は、どのような家が建つかどうかは不安で、なかなか手が出せません。
土地購入の際には、参考プランが付いているので、
物理的には建つのでしょうが、それが自分たちにとっての理想の家かどうかは別物ですし。

一般の方は、土地を決めてから建築家を決めるものだと思っているようです。
ローンと土地と建築をバラバラで考えている・・・。
結果として、ローンを絞って、高い土地を買って、建築費にお金が残されておらず、
気が付いた時には既に遅し、理想の家が建てられない・・・という方を多く見ます。
初め(土地購入の前)から建築家に相談すると、バランスの良い家づくりが出来ますよね。

理想の家を建築家にぶつけて、一緒に土地を選定し、それによってローンを決める。
もちろん返済できる金額は限られているでしょうから、双方向的なバランスが大切。
そのバランスを取るのは、ローン会社ではなく、不動産屋さんではなく、
理想の家を造り上げる施主と建築家なのです。

ちなみに写真左隣は、土地購入者が付かず、不動産屋さんは建売住宅に切り替えたそうです。
やはり、土地だけでは売れなかったか・・・。
右隣は、間口がもっと狭いので、建物を建てるのは、もっと難しい条件です。

こちらの建主さんは、土地購入前から、私の事務所に相談に来られました。
以前のブログで、少し紹介しております。 コチラ≫
そんなお話を聞きたい方は、10月14日の家づくり講座にご参加ください。案内は、 コチラ≫ (続きを読む)

建築知識 10月号

2012年9月21日


特集 高さを制する者は住宅を制す![高さ寸法]攻略マニュアル

住宅の「高さ寸法」は、法規や機能、デザインなどの複合的な要素から決定されます。
しかし、積み重ねた経験・技術が求められる分、
設計者が「オリジナルの高さ寸法」を体得するのは容易なことではありません。
そこで本特集では、気鋭・実力派の設計者による多くの事例をもとに、
「高さ寸法」の決め方を実践的に解説。
LDKや玄関、寝室など部屋ごとに分類して分かりやすく整理します。しかも全編カラー!
(本誌より抜粋)

本特集に、私も事例を提供し、執筆しております。
『建築知識』と言えば、どちらかと言うと建築設計者向けの専門図書。
ただ一般の方々にも目に触れていただきたい。
一般誌では表現されない建築設計の奥深さが満載です。
シッカリとした設計者に設計を頼むことの意味を、より深くご理解いただけるものと思います。

本号には、特別付録『すぐ引ける!既成品寸法 完全ガイド』が付いております。

付録小冊子では、設計者がよく採用する既成品の寸法を、各社横断的に完全公開。
デスクに1冊あれば、重宝すること間違いなしの情報満載です!
(本誌より抜粋)

こちらは1冊まるごと執筆・監修させていただきました。
カタログ集めの様子は、 コチラ≫
当初の企画より軌道を変えながら、編集の方と作り上げた苦労の1冊です。

書店に行かれた際は、是非ご高覧ください。 (続きを読む)

根來宏典建築研究所

プロフィール

根來宏典建築研究所

かけがえのない宝物をつくること!

家族の考え方は、その家族の数だけ存在するはずです。 答えはひとつではありません。それが家族の個性です。 その家族にしかない「生き方」や「家族関係」といった独自の価値観を創り上げられれば、 その家は...

根來宏典建築研究所の事例

  • 対岳荘

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