先日、
建築家村野藤吾の設計で有名な、
ルーテル学院大学を見学してきました...。





これまでにも、
敷地の外から観たことはあったのですが、
中には入ったことが、ありませんでした…。


その日は、
ちょうど学園祭をやっていたようだったので、
それなら、中に入っても、ご迷惑にはならないだろうと思い、
あちらこちらを、見学させていただきました…。


様々な施設が、
一つながりに、つながっていて、
それぞれが、まるで、
大地から生え出たような、独特の造形...。


さすが、とてもカッコよかった…。


ただ、
外壁の仕上げは、これでいいのかな、
とも思いました…。


アクリル系の、
吹付けタイルみたいなので仕上げられているのですが、
変に光沢があって、
なんか、安っぽかった...。


あの村野藤吾が、
こんな仕上げを選択するはずがないので、
多分、後の補修で、
この仕上げになってしまったのでしょうね...。


雨漏りでもあったのかもしれません...。


まあ、
補修は仕方がないにしても、
その質感には、
もう少し気を遣ってほしかったなあ...。


色が同じで、
なんとなく凹凸した雰囲気が似ていたら、
なんでも一緒、
というわけではないのに...。


村野藤吾の、
独特の造形や、
巧妙なプランニングがあっても、
その質感を変えられてしまうと、
ちょっとなあ...。


やはり、
すべてがそろってこその、建築、
ということなのでしょうね...。


ところで、
このルーテル学院大学のそばだったので、
こちらも、
観に行ってきました…。


三鷹天命反転住宅…。





時間を区切って、
内部の見学会も行われているみたいでしたが、
残念ながら、時間が合わず、
中に入ることは出来ませんでした...。
ただ、
はじめて、近くまで寄って、観てみました…。


何度か、
車で前を通ったり、
本などに載っている写真を観ていたりしたので、
大体の予想はついていたのですが、
やっぱりなあ…、
と思いました…。


話は、以下に続きます...。
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元々は、
ボイラー室や倉庫だった部分は、
間仕切りを取払い、
大きな窓を付けて、
デッキテラスともつなぐことによって、
寝室へと変身しました...。





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住宅部分...S薬局

2013年11月8日

住宅部分のリビング...。





店舗とは反対側は、
ウッドデッキへと続く大開口になっています...。


元々は、壁で閉ざされていた部分ですが、
他の部分を補強することで、
ここには、
大きな窓をつくりました...。


ウッドデッキと同じ材料で出来た塀の先の緑は、
お隣のお庭を借景しています...。


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店舗+住宅...S薬局

2013年11月7日

住宅部分のリビングルームは、
店舗部分と、
開口部によって、つながっています...。


住宅部分にいても、
来客があれば、
すぐに対応出来るようになっています...。





また、
住宅部分と店舗部分とは、
普段は壁の中に隠れている引き戸によって、
必要に応じて、仕切ることが出来ます...。





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天井も渦巻き...S薬局

2013年11月6日

店舗を訪れた客が、
自然に、奥へと進めるように、
店の動線は、
渦巻きのようになっていますが、
天井の方も、同様に、
渦巻きのようになっています...。


客が歩く経路となる部分の天井は、
他の部分より高くなっていて、
その段差を利用して、照明をしています...。


光に導かれるように歩くうちに、
自然と、奥へと辿り着くようになっています...。





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質感が...。

2013年11月5日

ちょうど、学園祭をやっているみたいだったので、
村野藤吾設計で有名な、
ルーテル学院大学を見学してきました...。





大地から生え出たような、
独特の造形で、とてもカッコよかったのですが、
外壁の仕上げは、これでいいのかな...。


アクリル系の、
吹付けタイルみたいなので仕上げられているのですが、
変に光沢があって、
なんか、安っぽかった...。





あの村野藤吾が、
こんな仕上げを選択するはずがないので、
多分、後の補修で、
この仕上げになってしまったのでしょうね...。


雨漏りでもあったのかもしれませんね...。


まあ、
補修は仕方がないにしても、
その質感には、
もう少し気を遣ってほしかったなあ...。


色が同じで、凹凸があれば、なんでも一緒、
というわけではないのに...。





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渦巻き...S薬局

2013年11月5日

店舗の一番奥にある、
調剤室と、薬の受け渡しコーナーは、
様々な理由から、
その位置を移動することは出来ませんでした...。


そのため、
そこへ向けて、
渦巻きのような動線をつくることで、
それぞれの場所に、
必要なスペースを確保するようにしました...。





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動線...S薬局

2013年11月4日

店舗内部は、
リノベーション前の状態から、
動線を整理することが必要となりました...。





作業のための動線と、
客のための動線とを、
明確に分離し、
外部から連続するアルミの壁と、
カウンターや陳列棚によって、
客を奥へと、わかりやすく誘導するように、
計画しました...。





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現役感

2013年11月1日

先日、
ミュージシャンのルー・リードが亡くなった、
というニュースがありました…。

私は、
2、30枚あると思われる、
公式のアルバムは、多分全部持っていて、
来日公演にも行ったことがある、というような、
ちょっとしたファンだったので
(この人は、相当に熱心なファンがいて、
そうした方々には、到底及びませんので、
「ちょっとした」です…)、
本当に、残念でなりません…。

まだそんな歳でもないのに…。

あまりにも残念だったので、
「ちょっとした」ファンなのですが、
どうしても、
何か言っておきたくなってしまいました...。

いまだ、彼の代名詞のようにもなっている、
デビューアルバム、
『ヴェルベット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』が出たのが、
1967年だそうで、
私の生まれる前の話です…。

ということで、私が、
ルー・リードの作品を聴いたのは、
そのほとんどが、リアルタイムではなくて、
後追い、ということになります…。

通常、
キャリアの最初の方で、
とんでもない、歴史的な名作が出てしまうと、
それを後追いで聴いていく人にとっては、どうしても、
昔の、歴史上の人、
という感じを持ってしまうように思います…。

ただ、
私が、ルー・リードの作品を、
リアルタイムで聴いて、
その後ずっと聴くようになったきっかけは、多分、
1989年の『ニューヨーク』だったと思うのですが、
それ以降、数年ごとに出る作品はすべて、
過去の名作に勝るとも劣らないようなものばかりだ、
と思いました…。

つまり、
過去の偉大な人というだけではおさまらない、
「現役感」といったような感じが、
あるように思いました…。

一昨年にも、
あのメタリカと組んで、
作品を発表したりしていました…。

メタリカのファンの方には、大変申し訳ないのですが、
私はどうしても贔屓目にみてしまうせいか、
この作品は、
ルー・リードのバックバンドを、
メタリカがつとめているように感じてしまいました…。

そんなことで、
どの作品も、かなり聴いていて、
どれも、それなりに気に入っているせいか、
その作品群のすべてが名作のような気がしているのですが、
中でも...。

デヴィッド・ボウイ、プロデュースの、
『トランスフォーマー』(1972)…。

全体で一つのストーリーになっていて、
最高傑作として推す人も多い、
『ベルリン』(1973)…。

その後の、転機にもなった、
『ブルー・マスク』(1982)…。

個人的には多分、一番好きな、
『ニューヨーク』(1989)…。

等々といった作品は、
贔屓目を排して、割と客観的にみても、
今後も、しばらくは聴き継がれていくのではないか、
という傑作のような気がします…。

結構、毎回毎回、違った取り組みをしているのに、
あの声と、歌い方を聴くと、結局すべて、
ルー・リードになってしまう、というような、
突出した個性が、
そうした「現役感」のようなものを、
もたらしていたのかもしれません…。

ということは、
今後も、まだまだ、
過去の作品を超えるようなものを、
生み出すことが出来たはずなのに…。

本当に、残念...。


話は全然変わりますが、
今年は、
丹下健三生誕100年にあたるそうで、
関連の本が多数出版されたりして、
ちょっと盛り上がっているみたいです…。





私が丹下健三のことを知るようになったのは、
学生だった、
1980年代後半から、1990年代前半にかけてで、
ちょうど、
先のルー・リードを聴くようになったのと同じ頃ですが、
この頃にはすでに、
この偉大な建築家には、
そうした「現役感」のようなものは、ありませんでした…。


話は、以下に続きます...。
http://blogs.dion.ne.jp/k_nakama/archives/11352627.html (続きを読む)

アルミの箱...S薬局

2013年10月31日

リノベーション前には、
正面に、全く、壁がなく、
構造上、不安定な形状になっていました...。





その不安定な部分に、
新たに、
アルミの箱を挿入して、支えることで、
構造上のバランスをとるようにしました...。





そして同時に、
このアルミの箱は、
店舗と住宅、それぞれの部分を、
はっきりと分離する役目も、
果たしています...。


構造上の補強や、動線の分離、等々、
様々な効果を、
箱を挿入するという、非常に単純な操作だけで、
実現しようと、試みました...。


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仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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