旧林愛作邸

2013年7月12日

近くまで行ったので、
旧林愛作邸を観に行きました...。

元・帝国ホテルの支配人、林愛作は、
ホテルの新館を建築するために、
巨匠フランク・ロイド・ライトを、
日本に連れてきた人です...。

この帝国ホテルの建築は、
いろいろと有名なドラマがある、
大変な難工事だったようです...。

工事費は膨らみ、
工期は遅れに遅れる中、
最後までライトを庇い続けたという林愛作は、
ライトの建築の、
日本における最大の理解者だった、
ということなのかもしれません...。

そして、
この林愛作邸も、勿論、
ライトによる設計なのだそうです...。

日本に、ほんの数件しか存在しない、
ライトの建築ということになります...。

また、
北米大陸以外では、日本にしか、
ライトの作品は存在しない、ということらしいので、
林とライトの歴史的なドラマ性だけではなく、
その希少性から言っても、
立派な文化財という感じがしてしまいます...。

そんなわけで、
現在、私有地のため、立ち入り禁止で、
見学が出来ないような状態になっていますが、
将来いつの日か、
キレイに整備をして、
誰でも観られるようにしてもらいたいものだ、
と思いました...。

何と言っても、
人類共有の財産ですから...。

といったような言い訳をしつつ、
門の外からのぞき込んで、
なかば隠し撮り的に撮った写真...。





確かに、
ライト風の庇が見えます...。





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MY-Project。





単純な外観に見えますが、
中は意外と複雑です...。





変化に富んだ空間を、
シンプルに包装したい、
と考えています...。

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MY-Project。

屋根の一部をくり抜くことで、
唯一囲まれていない、空へ向かって、
大きく開きました...。





屋根の穴の開いた部分は、
中庭状のテラスが、
立体的に設置してあります...。





主要な部屋は、
この立体的なテラスの廻りに、
配置してあります...。

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旧耀堂ビル

2013年7月9日

床暖房や、
太陽熱・メタンガスの利用等々...。

エコロジカルな住宅思想の先駆者ということで、
近頃では、
そのお名前を目にすることも増えてきた、
建築家、山越邦彦...。

「訊ねても語らず、
心を尽くして求め薦めても著書を残さず、
遺言もしな」いままに、
亡くなってしまった、とのことで、
その規格外の、先見性にもかかわらず、
ほとんど知られることのなかった人だったわけですが、
まさに、
ようやく、時代が追いついた、
という感じなのでしょうか...。

そんな山越邦彦の、
数少ない、
そして多分、普通に観ることの出来る唯一の、
現存する建築(ではないかと思う)、
横浜の旧耀堂ビルを、観てきました...。





1931年(昭和6年)、
若き日(31歳)の山越邦彦の建築だそうです...。





初期の近代建築を思わせる、
独特の雰囲気が、漂っていますが、
正直、
残っている、若い頃の、この建築だけで、
何か言われるのは、
彼にとっても、不本意なのではないか、
という気もしなくもありません...。

ただ、そうは言っても、
現在でも、
このように、その建築がのこっていて、
実際に目にすることが出来るというのは、
やはり、うれしいですね...。





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とにかく古い...。

2013年7月8日

銀座で、少し時間があったので、
旧銀座アパートメント(奥野ビル)を、
観てきました...。





関東大震災復興期の、
先進的な鉄筋コンクリート造集合住宅で有名な、
「同潤会」の、
建築部長だった、
川元良一の設計だそうです...。

そして、
1932年(昭和7年)に出来た、
このアパート自体、
店舗や共同浴場、洗濯場等々を完備した、
きわめて先進的な、
高級アパートだったのだそうです...。





それにしても、今となっては、
この「古さ」がすごい...。

新築では、どうやっても、
この重さ、この厚みは、出ません...。

周囲に建つ、銀座の新しい建物が、
薄っぺらく見えました...。





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インド水塔

2013年7月6日




横浜に行ったので、
山下公園にある、インド水塔を観てきました...。





公園の端っこにあるせいか、
あまり観ている人は少ないようですが、
中に入って、天井を見上げてみると、
イスラム風のモザイクタイルが、
思いのほか、素晴らしい...。





説明書きによると、
インド人商人等が、
関東大震災の時に、日本人に助けてもらったお礼にと、
寄贈したものなのだそうです...。

それにしても、
なぜ、イスラム風なのかな...。
確かに、インドには、
イスラム教徒も多いとは聞きますが...。

設計したのは、
横浜市の建築課長だった、
鷲巣昌という人だそうですが、
この人は、
関東大震災復興期の、
先進的な鉄筋コンクリート造集合住宅、
「同潤会アパート」にも関わった人らしいので、
かなり合理的な設計をした人なのではないか、
と想像しています...。

ということは、
インド水塔を、
イスラム風の建築物にした、合理的な理由も、
きっと、何かあるのではないか、
と思うのですが...、
よくわかりません...。

あまり目立たない、小さな建築ですが、
意外と謎が深い...。

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隅っこの方で...。

2013年7月5日

先日、
深川不動燈明塔を観てきました...。





この建造物は、
日清戦争の勝利を記念して、
建てられたものだそうです...。

「設計及び監督技師」は、
佐立七次郎...。

現在でいう東大建築学科の第一期卒業生...。
つまり、
日本で最初の建築家である4人の中の一人です...。

近代日本を背負っていくことを期待された、
スーパー・エリートでありながら、
その後、
何故か、ドロップアウトしてしまい、
あまり多くの仕事をのこすこともなく、
歴史から消えていった、
謎の「ひねくれ者」です...。

なんとなく興味深くて、
以前にも、
別の作品の写真を載せて、
このブログで紹介したことがあります...。

その時に紹介した、
国会議事堂のそばにある、
「日本水準原点標庫」と、
この「深川不動燈明塔」...。

東京では、多分、
この二つの作品しかのこっていません...。
(私が知らないだけかもしれませんが...)

どちらも大変小さくて、
何てこともないような、建造物ではありますが、
そんなことを思ってみると、
何となく面白く見えてきます...。

立て看板の解説を見ると、
竣工当初には、
この上に、八角形の部分があったようですが、
関東大震災の時に倒壊して、
その後は、現在の姿になっているようです。





元々は、
深川不動尊の境内南東地に建っていたそうですが、
平成19年に、
江東区指定有形文化財となり、
現在地に移設された、とのことです...。

それにしても、
その移設された「現在地」というのが、
プレハブの納札所の裏の、
境内の外(ギリギリ内側なのかな?)で、
ほとんど、
敷地の裏側って感じのところでした...。

もう少し光の当たる場所に置いてあげられないものか、
とも思いましたが、
まあ、
取り壊されずに、のこっているだけでも、
よかった、と考えるべきなのでしょうかね...。

こういうのは、
つくった人のキャラクターもあるのでしょうか...。
「文化財」とは言っても、
ほとんど、
誰にも注目されていないようでした...。

同級生で、
近代国家建設の夢に燃えた熱血漢、
辰野金吾が、
東京駅の復元で、今また脚光を浴びる中、
こちらの方は、今なお、
隅っこで、誰に顧みられることもなく、
ひっそりと建っていました...。





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旧多摩聖蹟記念館2

2013年7月4日

旧多摩聖蹟記念館の、説明の看板には、
「数少ない多摩地域の近代建築の中でも完成度が高く」、
なんて書かれていますが、
実際に観ると、むしろ、
その「完成度の低い」ザックリとした出来上がりに、
びっくりしました...。

まるで、
石膏や粘土の模型が、
そのまま、出来上がってしまったみたい...。





繊細な細部を持つ、日本風の建築のあり方とは、
かけ離れていたでしょうから、
当時の人は、相当に驚いただろうなあ、と思います...。

多分、
楕円形が重なり、、
内側に向かって背が高くなる、不思議な造形...。
そうしたアイデアの一点突破だったのではないか、
と想像します...。

きっと、
「完成度」とか「洗練」とかを、
ハナから目指していなかったと思います...。

そういったものの方が、
衝撃力とか、突破力のようなものがあるのでしょうか...。
年月が経っても、
不思議と魅力を保ち続けたりすることがあるのが、
面白いですね...。





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旧多摩聖蹟記念館1

2013年7月4日

旧多摩聖蹟記念館に寄ってきました...。





テレビの特撮ヒーローもので、
悪の秘密結社のアジトとして、
度々登場することでも有名な建築です...。

秘密のアジトが、
こんなに、建築で主張をしていいものか、
という感じもするのですが、
確かに、
そんな舞台として使ってみたくなるような、
独特の雰囲気を持っています...。

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MY-Project。





庭に面した大きな窓と、
屋根に空けた穴とを立体的につなぎ、
その廻りに部屋をつくるように、
考えました...。

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仲摩邦彦建築設計事務所

プロフィール

仲摩邦彦建築設計事務所

ひとつひとつ丁寧に取り組んでいきたい、と考えています。

建築は、建築主であるお客様や、様々な条件・環境等の、出会いや組み合わせにより生まれるものであり、それぞれが、その機会でこその個性的なものだと考えています。 「これしかない」と納得できるようなものを...

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