風を捕まえる。

2013年5月9日



だんだんと家の中を通る風が気持ちよくなってきました。
この風をより沢山取り込んで、気持ちいのいい風を室内に通したい、そして冷房負荷を下げたい。そんなことをお考えの方もいらっしゃるでしょう。

こんな時、夏の卓越風に対して、袖壁や縦すべり窓を使って風(window)
を捕まえる(catch)して取り組む手法があります。

図を見て頂ければイメージが掴めると思います。

袖壁は外観のアクセントにもなりうまくデザインすればまさに機能が形態に従うことになります。縦すべり窓を使ってもそれほどコストアップになりません。
この手法のポイントは風を捕まえる窓はできるだけ風下であるということです。風上に近いと負圧になりあまり入ってきません。

ちょっとした工夫ですが楽しいと思われた方はパッシブ的な手法を住まいづくりに取り入れられたら、いいでしょう。 (続きを読む)

太陽光発電について

2013年5月7日

太陽光発電を取りえれたいという要望は相変わらず強いです。数年前よりは確かに価格も安くなってきていますし、売電価格はまだ高く設定されています。(これには実は電気料金のなかでトリックのようなものがあるのですが)また、10月から施行される新しい省エネ基準では、太陽光発電は数値的には有効に働き(ある設定では設計一次エネルギー消費量が15パーセントくらい下がります)ハウスメーカではより強く押し出してくる可能性もあります。

太陽光による発電装置はとても魅力的です。もっとコストが下がればさらに普及していくでしょう。しかし、この普及過程において大きな太陽光パネルメーカが価格競争に巻き込まれて倒産や経営困難に至るケースもあります。屋根も荷重も大きくなり、また10年~15くらいでパワーコンディショナーという装置の交換も必要です。メリットもあれば当然デメリットやリスクがあるのです。

発電装置は太陽光だけではありません。コージェネというシステムもあります。また太陽光の利用は太陽光パネルだけではありません。多種多様な選択があり、世間の流れに迷わされずにお客様にきちんと情報提供する責務があると思います。 (続きを読む)

家は何のために建てるのでしょうか? 家族の幸せの為でしょうか?

家族が幸せになる為に家を建てる。しかし、建てない方が幸せだったかもしれない例もあります。大きなお金が必要ですし、環境も変わるのでリスクを背負うことにもなります。成功者があまりに大きな家を建てると運気が下がるようなことも聞いたことがあります。

幸せかどうかはわからいけれど未来に賭けるという意思が家なのかもしれません。 (続きを読む)

最小限ということ

2013年4月23日

足し算を考えて住まいづくりを考える。
しかし、その方法は必ず出来なかったことが心残りになります。

できるだけ物を持たず、最小限の役割を住まいづくりに求める。
大切な何かを2つくらい実現させてそこに幸せを感じる。

そんな考えもあっても良いと思います。 (続きを読む)

理想の住まいとは何でしょうか? 建築家の作品としての完成度や評価の高さではないのは確かです。

例えば、作り手サイドからすれば、何年経っても、あの人に設計してもらって良かった、あの職人さんに造ってもらって良かったと思ってもらえる事でしょう。 (続きを読む)

かくれた要望

2013年4月12日

実際にお会いするまでの依頼者さんの要望事項というのは、大抵は特徴のないものです。文字にすると恐らく何を書いていいのかよく分からず、結局はリビングの広さが〇〇、個室は〇〇室、明るくて、白っぽく、そこに少々特徴的なエッセンス(ガレージが欲しい、平屋がいい、薪ストーブが欲しいなど)が加わります。

細かく設計条件を設定できる方はほとんどいらっしゃいません。なぜならその設定が本当に実現できるかの判断が難しいからです。また取りこぼしも一杯あります。誰かが整理整頓して設定しないとまとまりません。

しかし、単に整理整頓するだけで良いのでしょうか?実際会って話を聞くとその時の会話でアイデアが生まれ、思ってもみなかった方向に話が進むこともあります。これは、依頼者さんの取り巻く問題や悩みを聞き手が分かっているからこそ、アイデアが生まれるのかもしれません。

結局は信頼関係という所になりますが、スタート時点であまり条件を付けないほうがうまく行くかもしれません。 (続きを読む)

設計事務所って何をする所なんでしょうか?

特に住宅設計に限って言えば、新参者ではないでしょうか。
設計施工一貫方式の工務店的な方法が世間では一般的です。
ハウスメーカも表向き同じです。

施主、施工者、設計者この3者がいるわけですが、
工務店やハウスメーカは施工者と設計は同じ会社や枠の中に
います。

設計事務所という形態のみ、設計者が独立しているわけですが、
だからこそ、施主にとって良いことは何かを常に模索して
常に研鑽しないといけないのです。

12音階とリズムの組み合わせだけでも多様なメロディーが存在
するように、住宅も全く同じものは無い筈です。

だからこそ、施主とはすべてゼロから家を作っていくという姿勢
は面倒なように見えても必要なことであると思います。 (続きを読む)

寒い季節がやってきました。

夏までは快適な室内の通風も
この季節では厄介者です。

でも、換気や通風は室内環境的に必要です。
結露対策も必要です。

室内の空気を入れ替えると外部の
空気を入れ替えるので確かに寒くなります。

でも、換気扇で全熱交換型を使えば
熱損失を抑えることができます。
ロスナイという商品名が有名です。

また、調湿機能をもっている内装材も
結露や室内汚染にも有効です。

床に無垢の杉材を使えば
足裏の冷たさも軽減できます。
(空気層が檜よりも多く断熱性が高いです)

工夫はいろいろ無限です。 (続きを読む)

以前、会社員の頃にはたくさんのお施主さんのお話を聞く機会がありました。
その中では残念ながら、大いに不満を述べる方もいらっしゃいます。

こういう不満の声を聞くのは、苦痛を伴う事ではありますが、
今では貴重な財産でもあります。

では、建築物の完成度としてはどうなのかと言われれば、感覚的ではありますが、少なくとも不満を述べる方の半分以上の家は満足を述べる方の家は品質として殆どかわらないというのが実感です。

やはり、対応力やコミニュケーション力などがとても重要なんですね。 (続きを読む)

錆びつかない為にも

2012年7月21日



今日は、TOTOさんのコンパクト多機能トイレの講習がありました。

あまり個人の住宅では多機能トイレは考えませんが、
トイレでのバリアフリーを考える上では大変勉強になりました。
2時間半でしたが、内容はよく練られていて関心しました。

建築の仕事はできるだけ沢山の経験や知識などが必要です。

錆びつかないように自己研鑽をしなくては、
といつも自分に言い聞かせています。 (続きを読む)

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滋賀・京都のリノベーション、パッシブハウス

対象物件  リノベーション       木造住宅の新築       インテリアデザイン(インテリアコーディネート) 事務所形態 アトリエ系設計事務所 登録    滋賀県知事登録(イ)第2296号 一級...

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