石神井公園駅周辺開発計画「エミナード石神井公園」商業と住宅機能を兼ね備えた新たな複合施設

商業・共住の複合施設想定/石神井公園駅周辺3期開発

家結び.COM

 西武鉄道と西武プロパティーズは、西武池袋線石神井公園駅周辺で進めている開発計画「エミナード石神井公園」の3期開発として、同駅南口に商業機能と住宅機能を兼ね備えた新たな複合施設開発を計画している。「この街や駅ならではの衣・食・住の提案ショップやレストランなどに住宅も含めて検討中」(西武プロパティーズ)としている。施設の内容や規模を一定程度、固めた上で、今後、設計を委託する見通し。既存施設の解体などを経て、2016年度の具体化を予定している。
 3期開発の対象地は、連続立体交差事業で高架化した石神井駅の南側隣接地で、東側が駅前交通広場(整備中)に面し、敷地面積は約2000㎡に及ぶ。旧駅舎のほか、現在、警視庁石神井警察署石神井駅前交番が立地している。 開発事業は、新しいイメージの発信として『石神井エントランスコート』をがコンセプトとした。開発の方向性として、「衣・食・住とライフサポート機能の拡充と、地域に住まう人の満足度を満たすとともに、これから住んでみたいと感じていただける、魅力あふれるまちづくりを進める」(同社)考えだ。
 住宅については、西武プロパティーズが展開する賃貸マンションを想定。具体的には、「西武・駅チカ・良質生活」として、駅チカの利便性と高いセキュリティー機能を合わせ持つ「エミリブ」を検討している。住宅タイプや戸数などについては検討中。また、低層部には、商業施設の配置を見込んでいる。
 今後、交番の移転後に、旧駅舎を含めた既存施設の解体を予定している。
 西武グループでは、同駅周辺エリアを、都心と郊外の魅力を兼ね備えた西武鉄道沿線を代表する「洗練されたイメージをけん引するエリア」として位置付け、鉄道高架化によって新たに創出されたスペースや周辺で「住んでよかった街、住んでみたくなる街へ」をテーマに衣・食・住と公共機能を兼ね備えたライフスタイル提案型の複合的な街づくりを進めている。昨年10月には1期開発の「エミオ石神井公園(ウエスト・ノース)」として、食品館イトーヨーカドーなど13店が開業。21日には「エミオ石神井公園(イースト)」がオープンし、2期開発が完了した。
 西武ホールディングスの後藤高志社長は、3期開発について「地域の皆さまのご理解をいただきながら順次、計画を進めていく」とし、駅周辺開発計画を積極的に推進していく考えを示している。

この記事は建設通信新聞より転載しています

プロフィール

東恩納 尚縁

将来の夢は孫と一緒に暮らすこと。

孫ができた為、将来は娘夫婦と二世帯住宅の夢を持っています。
「住まい」について考えたコラムを寄稿しています。

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